米航空宇宙局(NASA)は8月7日(現地時間)、太陽系外から飛来した彗星「3I/ATLAS(アトラス)」をハッブル宇宙望遠鏡で撮影した画像を公開した。7月21日に地球から約4億4500万km離れた位置にあった姿を撮影したもので、ちりを放出しながら青白く光る様子を捉えている。
観測によると、3I/ATLASの核の直径は最小320m〜最大5.6kmの間と推定される。NASAは今後、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡や惑星探査衛星「TESS」といった観測機とも連携し、化学組成などさらなる特徴の解明を進める。
3I/ATLASは7月1日、NASAが資金提供する小惑星地球衝突最終警報システム(ATLAS)によって発見された。観測史上最も速い速度という時速約21万kmで太陽系を通過しており、地球に衝突する恐れはないという。9月までは地上の望遠鏡でも観測可能だが、その後は太陽に接近するため、観測できなくなる。12月初めには再び、太陽の反対側から姿を現す見込みだ。
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