ダイハツ、万博に提供の電動カートを一般販売 約42万円、年500台提供目指す（1/2 ページ）

[ITmedia]

　ダイハツ工業は8月25日、大阪・関西万博に提供している座り乗りの4輪電動カート「e-SNEAKER」を一般向けに発売した。価格は41万8000円（税別）。主に高齢者の利用を想定し、年間500台の販売を見込む。

画像を全部見る

画像はニュースリリースから引用（以下同）

　後輪駆動で、最高時速は約6km。最高速度は、切り替えスイッチにより時速1〜6kmの6段階で調整できる。連続走行距離は約12km。タイヤは四輪ともエアータイヤを採用。サスペンション構造との組み合わせにより乗り心地を高めた他、8インチの前輪タイヤにより、最大10cmの溝に加え、助走ありで最大7.5cmの段差を乗り越えられるという。道路交通法上では歩行者として扱われ、運転に免許は不要。

　安全機構として、急な旋回や坂道走行時に自動減速する機能や、傾斜を検知し警告音を発する機能を搭載。バック走行時に自動でブザーを鳴らす機能も備える。シートの高さを3段階に調整もできる。バッテリーは脱着式で、重さは2.5kgほど。充電時間は家庭用電源で2時間半程度。

　カラーは標準色の白に加え、納車時のオプションとしてメタリックカーキ、メタリックオレンジ、メタリックスカイブルーも選択可能。ハンドル前方にバスケットを装着したり、座面横側につえ用のホルダーを付けたりすることもできる。まずは個人向けに提供するが、今後、イベントや施設向けなど法人向けの提供も検討するという。

カラーバリエーション

カラーバリエーション

カラーバリエーション

オプションのバスケット

オプションのつえホルダー

　同社は会場内での移動用として、大阪万博にカスタム版のe-SNEAKERを150台提供。現地でその実用性を検証していた。万博に提供したモデルは、人口過密な状況下での利用を想定し、衝突検知機能や接触停止機能も備えていたたものの、一般販売モデルでは省いた。