米Google Cloudと米Anthropicは10月23日(現地時間)、大規模なパートナーシップの拡大を発表した。これにより、AnthropicはGoogle CloudのTPU(Tensor Processing Units)チップの利用を大幅に拡大し、最大で100万個のTPUチップにアクセスできるようになる見込み。
この取引は数十億ドル規模のもので、Anthropicは2026年に1GWを遥かに超える容量を利用開始する計画だ。両社は2023年に戦略的パートナーシップを締結しており、AnthropicはGoogle CloudのAIインフラストラクチャを活用してモデルのトレーニングを行い、ClaudeモデルをVertex AIプラットフォームやGoogle Cloud Marketplaceを通じて企業に提供している。
Anthropicにとって、この拡大はClaudeモデルの次世代をトレーニングし、提供するために必要な計算リソースと容量を確保することを意味する。Anthropicのクリシュナ・ラオCFO(最高財務責任者)は「Fortune 500企業からAIネイティブなスタートアップまで、私たちの顧客はClaudeを最も重要な仕事に頼っており、この容量拡大は、モデルを業界の最先端に保ちながら、指数関数的に増加する需要を満たすことを保証する」と述べた。
Google Cloudのトマス・キュリアンCEOは「AnthropicがTPUの使用を大幅に拡大するという選択は、Anthropicのチームが数年間にわたってTPUで確認してきた強力な価格性能と効率性を反映している」とコメントした。Googleは、第7世代TPU「Ironwood」を含むAIアクセラレータポートフォリオに基づいて、TPUのさらなる効率化と容量の増加を引き続き推進していくとしている。
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