米Microsoftは10月29日(現地時間)、2026年度第1四半期(7月〜9月)の決算を発表した。売上高は前年同期比18%増の776億7300万ドル、GAAPベースの純利益は12%増の277億4700万ドル(1株当たり3.72ドル)だった。なお、OpenAIへの投資による影響を除外した非GAAPベースの1株当たり純利益は4.13ドルだった。OpenAIへの投資により、純利益が31億ドル減少した。
売上高、1株当たりの純利益ともに、アナリスト予測を上回った(売上高は753億3000万ドル、1株当たり純利益は3.67ドル)。
サティア・ナデラ会長兼CEOは発表文で「当社の地球規模のクラウドとAIファクトリーは、高価値ドメイン全体にわたるCopilotsと相まって、広範な普及と現実世界での影響を推進している」とし、「目の前にある巨大な機会に対応するため、資本と人材の両面でAIへの投資を引き続き増やしているのはそのためだ」と語った。
部門別では、Intelligent Cloud部門の売上高は28%増の308億9700万ドルと力強い伸びを見せた。この成長を牽引したのは、Azureおよびその他のクラウドサービスの売上高で、前年同期比で40%増加している。
Productivity and Business Processes部門の売上高は17%増の330億2000万ドル。Microsoft 365 Commercialの売上高が17%、Microsoft 365 Consumerの売上高が26%と好調だった。LinkedInの売上高は10%増、Dynamics 365の売上高は18%増。
More Personal Computing部門の売上高は4%増の137億5600万ドル。Windows OEMおよびデバイスの売上高が6%増。Xboxコンテンツおよびサービスの売上高は1%増加した。Xboxハードウェアの売上高は29%減少したが、サブスクリプションの収益でゲーム事業としてはプラスになった。トラフィック獲得コストを除く検索およびニュース広告の売上高は16%増加した。
設備投資(有形固定資産への追加投資)は193億9400万ドル(前年同期は149億2300万ドル)だった。
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