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機械翻訳が「人手の作業を大量破壊」 Mozilla日本語コミュニティが解散宣言 人力訳を上書き

» 2025年11月07日 16時47分 公開
[ITmedia]

 「Firefox」をはじめとしてMozilla製品のサポートページの日本語化に尽力してきたコミュニティ「SUMO Japanese community」が11月4日、活動の終了を宣言した。

 Mozillaが10月22日、機械翻訳「Sumo Bot」を日本語記事に導入し、手作業で翻訳した記事をの上書き翻訳を無断で行っているため。コミュニティリーダーであるmarsf氏はこれが「私たちの作業の大量破壊」に当たるとし、コミュニティとしての活動終了を宣言した。

画像 marsf氏によるコミュニティ終了宣言

 marsf氏によるとSumo Botの翻訳は、翻訳ガイドラインに従わず、日本語ユーザー向けのローカライズ表現を無視したまま既存の翻訳を上書き。300以上のナレッジベースが上書きされたという。

 また、コミュニティへの連絡や合意がないまま製品版サーバで上書きしており、更新後72時間で自動承認されるため、新しい翻訳者に翻訳させ、チェックするといった育成の機会も奪っていると指摘している。

 marsf氏はこれを「私たちの作業の大量破壊」と批判。個人として「support.mozilla.orgへの貢献を停止する」と宣言した。また、同氏の翻訳がSuMo BotやAIの学習データとして使用われることを拒否し、既に学習された私の翻訳データを削除することを要求している。

 ただ、「日本の個々のコントリビューターが自分の責任において活動を続けることは自由」とも述べている。

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