三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)と三菱UFJ銀行は11月12日、ChatGPTと2社のアプリなどを連携させる構想を発表した。ChatGPT上で家計や資産運用の相談をしたり、商品を検索して決済できたりする仕組みを検討しているという。2024年10月に発表した米OpenAIとの連携に基づくもので、AIを活用したサービス開発や業務改革を本格化させる。
OpenAIが25年10月に発表した新機能「Apps in ChatGPT」との連携を検討。MUFGグループのアプリをChatGPTに接続し、ユーザーの状況に応じた金融アドバイスをAIとの自然な対話の中で提供する仕組みを構築する。さらに、商品検索から購入までをChatGPT上で完結できる「Agentic Commerce」規格にも対応し、MUFGの決済サービスを組み込む構想も示した。
この他、チャット形式で口座開設やサービスの申し込みを案内する「エムットクイックスタート」や、MUFG各社のアプリに最新のAIを組み込み、各ユーザーに最適化したサポートを行う「AIコンシェルジュ」機能を提供する計画も進めている。まずは2027年度に開業予定のデジタルバンクで実装する見通しだ。
MUFGは2024年10月にOpenAIと契約を締結。企業向けAI「ChatGPT Enterprise」の全行員利用に向けた実証を進めてきた。ChatGPT Enterpriseについては2026年1月以降、三菱UFJ銀行の全行員約3万5000人を対象に、本格運用を開始する見通し。社内文書の作成や顧客対応、調査・分析などの業務で活用するとしている。
MUFGは今後、OpenAIとともに「金融×AIの新たなスタンダードの確立を目指す」とコメントしている。
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