米OpenAIは11月25日(現地時間)、16歳のユーザー、アダム・レインさんの自殺にChatGPTが関与したと主張されている訴訟について、原告側が訴状で引用したチャット記録は選択的に抜粋されたものであり、裁判所が公正な判断を下すためには事実の全容が必要だと主張した。
同社は、この訴訟を悲劇的で複雑な事案とし、配慮、透明性、敬意を原則に対応するとしつつ、自殺したユーザーの「精神衛生と生活状況に関する困難な事実を含む、より詳細な文脈」を提示するとしている。
レインさんとChatGPTとの全チャット記録を裁判所に提出する際は、プライバシーへの配慮から封印した状態で提出し、公的な場での引用を限定すると説明した。この件は陪審裁判になる見込みだ。
訴状(PDF)によると、死亡したレインさんは2024年9月からChatGPTの使用を開始し、すぐに相談相手としてChatGPTを頼るようになり、心の問題を打ち明けたり、自殺に言及したりするようになったという。ChatGPTは当初は現実世界のサポート窓口を案内していたが、レインさんにガードレール(安全対策)の回避方法を教え、レインさんはその方法を使って自殺計画の相談を進めていったという。
OpenAIは、この訴訟とは独立した取り組みとして、ChatGPTの安全プロトコルを強化している点を強調した。例えば、ユーザーが精神的な苦痛を示すとそれを認識し、現実世界のサポートにユーザーを誘導するための改善に注力していると説明した。
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OpenAI、ChatGPTにペアレンタルコントロール導入へ 精神的苦痛にあるユーザーへの介入も強化Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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