米OpenAIは10月4日(現地時間)、ChatGPTで感情的な問題を抱えているような質問をすると、「GPT-5 Auto」や「GPT-4o」などの非推論モデルを選択していても、自動的に「GPT-5 Instant」に切り替える機能の提供を開始したと発表した。2日に予告していたものだ。
同社はXへのポストで「GPT-5 Instantをアップデートし、苦しんでいる瞬間の人々をより良く認識しサポートする」と説明した。
「ChatGPT Plus」でGPT-4oを選択し、自殺をほのめかすような質問をして回答の下の情報アイコンをクリックしたところ、「GPT-5を使用しました」と表示された。
フリープランの場合は、「引き続きGPT-5の利用をご希望の場合は、無料のBusinessをお試しください」と表示された(Businessはお試し期間中のみ無料)。回答しているのがどのモデルなのか質問したところ「GPT-5 mini」という回答だった。
OpenAIのリリースノートによると、GPT-5 Instantは「精神的および感情的な苦痛の潜在的な兆候をより正確に検出し、対応できるようトレーニングされている」という。メンタルに関する繊細な質問に対して「GPT-5 Thinking」と同等の性能を発揮するとしている。
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ChatGPT利用と孤独感の関係性──OpenAIとMITが共同研究結果を発表Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.