Uber JapanとUber Eats Japan、楽天グループと楽天ペイメントは12月9日、フードデリバリーサービス「Uber Eats」や配車アプリ「Uber」と楽天IDの連携を順次開始すると発表した。Uberのアプリに楽天IDを連携すると、決済手段を問わず支払い額に応じて自動的に楽天ポイントが付与されるようになる。
両アプリにおいて、200円(税抜)の支払いに対して1ポイントの楽天ポイントを付与する。原資はUberが負担する。
利用者はアプリ上で連携設定を行う必要がある。12日までに全てのUber・Uber Eatsユーザーが登録可能になる見通し。楽天ペイによる楽天キャッシュで決済した場合は1.5%分が上乗せされ、計2%の還元となる。
発表会見に登壇した楽天Gの三木谷浩史社長は、今後の展開として、UberのサービスにRakuten AIによる観光スポットや飲食店のレコメンド機能を組み込む構想を明かした。「Uber Eats上で楽天ぐるなびの利用データをもとにレストランを提案し、配達まで完結させる」といった利用例を挙げた。
米Uber Technologiesのダラ・コスロシャヒCEOは、1億超のIDを抱える楽天について「人々の日常生活に深く根付いている」と評価。楽天ポイントの付与は、生活費が高騰する中で「利用者の負担を軽くする手助けになる」とし、日本の利用者にとってより身近な存在を目指すとの考えを示した。
Uber Japanの山中志郎・代表ゼネラルマネージャーは、国内のモビリティ事業について「2021年と比べて10倍に拡大し、タクシー事業者との提携も1000社を超えた」と説明。今回の連携によって、定額プラン「Uber One」の会員には、配車サービス利用時に付与してきた乗車料金の10%相当の「Uber Oneクレジット」や、決済方法に応じたポイントに加え、楽天ポイントも付与されるとして「トリプルポイントの獲得が可能になる」と述べた。
今後は、たまった楽天ポイントをUberアプリ内で利用できるようにするなど、連携のさらなる拡大を検討していくとしている。
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