米Googleは12月16日(米国時間)、Google Labsの実験的AIエージェント「CC」を発表した。ユーザーのデジタルデータや日々のタスクを整理整頓し、作業を完了させるのを助ける秘書のような役割を担う、Geminiベースで構築されたツールだ。Google WorkspaceやGeminiアプリの一部としてではなく、Google Labsが提供する独立した実験的なサービスという位置づけだ。まずは、北米(米国とカナダ)に住む18歳以上のGoogleアカウントユーザーを対象としており、Google AI Ultraおよび有料購読者が優先的にアクセスを許可される。
CCの主な機能は、ユーザーのGmail、Googleカレンダー、Googleドライブに接続し、ユーザーの1日を理解することで、毎朝「Your Day Ahead」と呼ばれるパーソナライズされたブリーフィング(要約)をGmailの受信箱に配信することだ。
この要約は、スケジュール、主要なタスク、最新情報を統合し、請求書の支払いや予定の準備など、次に行うべきアクションを明確にする。ユーザーは、CC専用のメールアドレス(<自分のユーザー名>+cc@gmail.com)にメールを送信するか、または「Your Day Ahead」のメールに直接返信することで、自身に関する情報を教えたり、情報を修正したり、To-Doを追加したりできる。
CCはさらに、ユーザーの指示に応じてメールの下書きやカレンダーリンクを作成し、ユーザーの行動を支援する。ただし、CCがメールを送信できる相手はユーザー自身に限られ、他の誰かにメールを送ることはできない。プライバシーに関しては、CCの利用はGoogleの利用規約およびGoogleプライバシーポリシーに従ってデータが処理される。ユーザーはいつでもCCを停止でき、停止すればCCのメモリにあるデータは完全に削除される。
米OpenAIも9月に似たようなサービス「ChatGPT Pulse」を発表している。こちらもユーザーの生産性を向上させるために、チャット履歴、フィードバック、Googleカレンダーのような接続されたアプリに基づいてプロアクティブに調査を行い、パーソナライズされた更新情報を配信する機能だ。
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