米サイバーセキュリティ大手のPalo Alto Networksは12月19日(現地時間)、米Google傘下のGoogle Cloudと、数十億ドル規模の新たな契約を結んだと発表した。この契約は、既存の戦略的提携の拡大であり、エンジニアリング面での協力を深めるものになるとしている。Palo Alto Networksは、主要な社内ワークロードをGoogle Cloudに移行する。
Palo Alto Networksは現在、自社製品に搭載するAIアシスタント機能(Copilot)の基盤として、Google CloudのVertex AIプラットフォームとGeminiを採用している。同社は既にGoogle Cloudと75以上の共同統合を行っており、Google Cloud Marketplaceを通じて20億ドルの売上を達成している。
新たな提携の一環として、Palo Alto Networksの顧客はGoogle Cloud上のライブAIワークロードとデータを保護し、セキュリティポリシーを維持し、Google Cloudの導入を加速し、セキュリティソリューションを簡素化、統合できるようになるという。
Google Cloudのマット・レナー社長は発表文で「今回の提携拡大により、両社のお客様は、最も重要なAIインフラのセキュリティを確保し、最初からセキュリティが組み込まれた新しいAIエージェントを開発するための適切なソリューションを利用できるようになる」と語った。
Googleは3月、Palo Alto Networksの競合である米Wizを320億ドルで買収すると発表しており、こちらの取引は、規制当局の承認を含む慣習的な完了条件に従って行われる見込みだ。
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Google、サイバーセキュリティ企業Wizを320億ドルで買収Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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