米Google系列の自動運転企業Waymoは12月23日(現地時間)、20日にサンフランシスコで発生した大規模停電時に、同社のロボタクシーが路上で停止してしまうなどの問題が発生したことについて、振り返りと今後の対策を公表した。同社はこの大規模停電が、自律走行技術の堅牢性を試す機会となったと説明している。
この停電は、主要電力会社PG&Eの変電所火災が発端となり、米Reutersなどによると、市の約3分の1、約13万人の住民・事業所が影響を受けたという。広範囲で信号機が停止し、交通機関にも大きな混乱が生じた。SNS上などには、停電の影響で多数のWaymo車両が主要交差点や道路上で停止し、ハザードランプを点灯させた状態で立ち往生する様子が多数報告された。
Waymoの車両は本来、信号機が停止しても周囲の車両や歩行者の状況を確認した上で走行する設計になっていたものの、想定を上回る規模の信号停止により、クラウド上の遠隔支援システムへ安全確認のリクエストが集中。システム負荷の増大によって処理能力が限界に達し、リアルタイムでの対応が困難になったと同社は説明している。Waymoの車両はこの日、7000以上の消灯した信号機を通過していたが、確認処理のバックログが発生したことが渋滞を助長したとしている。
停電に伴う混乱の中で、Waymoは現地当局からの要請もあって一時的に配車サービスを停止し、車両を安全な場所に誘導して車両の拠点施設に戻す措置を実施した。
今回の事象を踏まえ、Waymo Driverソフトウェアの改善を進めているという。具体的には、停電などインフラの異常時に車両がより的確に状況を把握し判断できるよう、停電情報を統合したコンテクストの提供や、緊急時対応プロトコルの更新、緊急対応要員との連携強化を盛り込む。また、米国をはじめ世界中で訓練を積んできた2万5000人以上の救急対応者向け教育プログラムも継続的に進化させるとしている。
Waymoは、今回の経験を技術と運用体制の強化につなげ、信頼性の高い自律走行の実現を目指すとしている。
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