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Microsoft、OpenAI投資評価益で純利益60%増 クラウド売上高が初の500億ドル突破

» 2026年01月29日 10時59分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは1月28日(現地時間)、2026年度第2四半期(2025年10月〜12月)の決算を発表した。売上高は前年同期比17%増の812億7300万ドル、GAAPベースの純利益は60%増の384億5800万ドル(1株当たり5.16ドル)だった。なお、米OpenAIへの投資による純利益および1株当たり利益への影響は、今期は76億ドルの評価利益計上(1株当たり1.02ドルの押し上げ)となった。前年同期は9億3900万ドルの損失計上だった。OpenAIへの投資影響を除いた非GAAPベースの純利益は23%増の308億7500万ドル(1株当たり4.14ドル)だった。

 summery (画像:Microsoft)

 売上高、1株当たりの純利益ともに、アナリスト予測(売上高は802億7000万ドル、1株当たり純利益は3.97ドル)を上回った。

 サティア・ナデラ会長兼CEOは発表文やLinkedInへのポストで「われわれはAI普及の初期段階にいるに過ぎないが、既に最大のフランチャイズの幾つかを上回る規模のAIビジネスを構築している」とし、「顧客とパートナーに新たな価値をもたらすため、AIスタック全体で最先端を推し進めている」と語った。同氏は、コンシューマー向け「Copilotアプリ」のDAUが前年比で約3倍に増加したほか、ヘルスケア分野では患者とのやり取りの文書化が前年比3倍以上の2100万件に達したことも明らかにした。

 エイミー・フッドCFO(最高財務責任者)は、Microsoft Cloudの四半期売上高が初めて500億ドルを突破したと発表した。ナデラ氏は「年間クラウド収益が100億ドルだったのは10年前のことだ」と述べ、市場拡大と実行力の成果を強調した。

 部門別では、Intelligent Cloud部門の売上高は29%増の329億700万ドルと好調を維持した。この成長をけん引したのはAzureおよびその他のクラウドサービスで、前年同期比39%増となっている。

 intelligence Intelligent Cloud部門まとめ(画像:Microsoft)

 Productivity and Business Processes部門の売上高は16%増の341億1600万ドル。「Microsoft 365 Commercial」の売上高は17%増、「Microsoft 365 Consumer」の売上高は29%増と好調だった。「LinkedIn」の売上高は11%増、「Dynamics 365」の売上高は19%増だった。ナデラ氏によると、「Microsoft 365 Copilot」の有料シート数は1500万に達し、「GitHub Copilot」のサブスク数は前年比75%増の470万人に達したという。また、データ分析プラットフォーム「Microsoft Fabric」の年間経常収益(ARR)は20億ドル規模に達したとしている。

 business Productivity and Business Processes部門まとめ(画像:Microsoft)

 More Personal Computing部門の売上高は3%減の142億5000万ドルだった。Windows OEMおよびデバイスの売上高は1%増とほぼ横ばい。Xboxコンテンツおよびサービスの売上高は5%減となった。トラフィック獲得コストを除いた検索およびニュース広告の売上高は10%増だった。

 personal More Personal Computing部門まとめ(画像:Microsoft)

 AI需要の急増に対応するためのインフラ投資も加速している。同四半期の設備投資(Additions to property and equipment)は、前年同期比約89%増の298億7600万ドルだった。ナデラ氏はLinkedInへの投稿で、チップ、システム、ソフトウェアを利用して利用率を上げ、TCOを下げることに注力していると述べている。

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