キヤノンは1月29日、小川一登副社長(67)が社長最高執行責任者(COO)に昇格する人事を発表した。3月27日の株主総会を経て、同日に就任予定。社長交代は6年ぶり。御手洗冨士夫会長兼CEO(90)は2020年5月から兼務していた社長は退くが、会長CEOは続投する。当面は、御手洗氏の後継者となる新社長と役割を分担して、経営体制のさらなる強化を図る考えだ。
同日、東京都内で記者会見した御手洗氏は小川氏を社長に選んだ理由について「海外での勤務経験が豊かで、全て成功している。次世代に歩みを進める上で最もふさわしい人物だ」と説明した。同席した小川氏は「身の引き締まる思いだ。粉骨砕身で取り組みたい」と抱負を語った。
交代のタイミングについて、御手洗氏は今後5年間の経営方針を定める中期経営計画が今年から始まるので、新体制で臨む必要があるとの認識を示した。
小川氏はシンガポールやカナダの販売子会社の社長を歴任するなど45年間の勤務のうち、約29年を海外で過ごしている。18年〜21年は米州販売統括会社の社長に就任。新型コロナウイルス禍の中でも、構造改革や新規事業の育成を進めるなど同地域での業績拡大に貢献してきた。
小川氏との役割分担について、御手洗氏は「会長CEOは会社全体の方針の決定、社長COOは方針の実行責任者だ」と説明した。
御手洗氏は1995〜2006年、12〜16年、20年〜26の計3回、兼務も含めて社長を務めている。(永田岳彦)
小川 一登氏(おがわ・かずと)早大卒。1981年キヤノン。専務執行役員などを経て2024年3月から副社長。東京都出身。
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