専用スーツ不要、私服のまま3D配信できる「セルフブース3D」とは 「ホロライブ」運営元が実績公開
「ホロライブ」を手掛けるVTuberプロダクション大手のカバーは2月20日、マーカーレスモーションキャプチャを活用した「セルフブース3D」の最新運用事例を公開した。2025年5月から本格運用を開始しており、1月単体で7本の配信に使用されたという。
セルフブース3Dは、カメラ映像のみで人体の動きをリアルタイムに取り込めるマーカーレスモーションキャプチャ技術「Captury」(DARI Motion提供)を活用した、カバーの配信システムだ。従来の3D配信で必須だった「専用のトラッキングスーツ」「大規模なスタジオ設備」「多数のサポートスタッフ」を大幅に省略できるのが特徴で、大掛かりな設備なしに、私服など軽装のまま3D配信できる。
システムは、タレント自身がアプリ操作・配信設定を完結できる設計としており、スタッフが関わるのは事前準備のみ。1配信あたりのコストを大幅に削減したほか、突発的な利用申請への柔軟な対応も可能にしたとしている。機材の可搬性も高く、外部会場やイベント現地への持ち出し運用も対応する。
ホロライブ所属タレントの日常的な配信は「hololive Live2D 3.0」を使った2D配信が主流。カバーは23年5月に、総工費約27億円をかけてモーションキャプチャースタジオを設立したが、本格的な3D配信はトラッキングスーツの着用や事前の入念な調整、多数のサポートスタッフが不可欠だったほか、タレントへの負担増やコスト増にも繋がることから、周年・誕生日イベントや大型企画に限定されてきたという。同社では、この両者の間を埋める選択肢として、オフラインコラボなどで使用していた「セルフブース」を拡張する形でセルフブース3Dの運用を開始した。
1月の配信7本では、カラオケ、ゲーム、雑談、屋外ロケと多岐にわたるジャンルで活用している。ホロライブ所属、「hololive DEV_IS」所属の計4名によるカラオケコラボ配信、英語圏向け男性VTuberグループ「ホロスターズEnglish -TEMPUS-」の3周年バラエティ配信、ホロライブ所属・獅白ぼたんさんによる屋外ロケ収録などで使われたという。そのほか、ダンス企画でも使用されており、動きがあるシチュエーションでも軽装のまま3D配信を実現した。
カバーは今後、UI/UXの改善と機能拡充、トラッキング精度の向上、イベント現地への持ち出しや案件配信に向けた専用プランの構築など、セルフブース3Dのアップデートを継続するとしている。
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