2月23日(現地時間)の米株式市場で米IBMの株価が急落し、1日の下落率としては約25年ぶりの大きさを記録した。
人工知能(AI)スタートアップの米Anthropicが、メインフレーム(大型汎用機)で使われるプログラミング言語「COBOL」の近代化をAIで支援できると主張したことが材料視された。
終値は前週末比13.2%安となり、2000年10月18日以来の下落率となった。
COBOLは、銀行や保険、政府機関などのIBM製メインフレームで広く利用されているプログラミング言語。
Anthropicは23日付のブログで「かつてCOBOLシステムの近代化には、大勢のコンサルタントが数年をかけてワークフローを分析する必要があった。Claude Codeのようなツールを使えば、近代化作業の大半を占める調査や分析フェーズを自動化できる」と指摘。「AIを活用することで、数年単位だったCOBOLのコード近代化を数四半期で完了できる」とした。
ここ数カ月、ソフトウェア関連株はAIツールの性能向上による影響を懸念する売りが強まっている。特にAnthropicが大規模言語モデル「Claude」のアドオン機能を投入したことで、同社がアプリケーション層への進出を強めるとの警戒感が広がった。
同日はサイバーセキュリティ関連株も売られ、CrowdStrikeやDatadogが下落した。投資家の間では、Anthropicが新たに打ち出したセキュリティ機能が業界に与える影響を注視する動きが出ている。
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