横浜税関は、2025年に輸入を差し止めた知的財産侵害物品のうち、偽造バッテリーや充電器などの「電気製品」が7520点に上り、前年比でほぼ倍増だったと発表した。差し止め全体(6万7678点)が23%増だった中で、突出して増加した。多くが通販サイト経由とみられ、税関は「機能が保証されない偽造品や模倣品は安全を脅かす恐れがある」と、購入しないよう呼びかけている。
「模造・非純正」バッテリにご注意!
総合電動工具メーカーのマキタは公式サイトで純正品との見分け方を写真付きで示し、ユーザーへの注意喚起を行っている。偽造品はロゴマークの字体や本体の形状、端子などが純正品と異なっているという。
こうした品は寿命が短く充電性能が早く低下するばかりか、過充電対策の保護回路が不備で発熱・発火する危険もあるとされる。マキタは、これらを使って事故や故障が起きても「一切責任を負えない」と警告している。
横浜税関によると、電気製品のほか医薬品や浄水カートリッジ、化粧品など、健康被害が懸念される偽造品の輸入差し止めも減らない状況だ。また昨年は、シートベルトキャンセラーやシフトノブなど「自動車付属品」が前年比40%増の3055点に上った。
税関は、偽造品の情報を各メーカーと共有しながら検査の精度を高めている。江戸佳代子・業務部次長は「電気製品に限らず、極端に安価な品や品質が不透明な品は避けてほしい」と話す。
一方、同税関の違法薬物の摘発をめぐっては、25年の押収量が約88キロだったと発表。内訳は覚醒剤約15kg、大麻約33kg、麻薬のコカイン約1kg、MDMA約6kgなど。海上コンテナなどを使った大口密輸の摘発があった前年(約870kg)と比べ、大幅減だった。
摘発件数は247件で、国際郵便物が約9割を占めた。インスタント麺など食品のパッケージに大麻を隠す手口が相次いだという。
また、盗難自動車の不正輸出は7件13台を摘発した。いずれも海外で人気が高く、盗難被害の多い「ランドクルーザー」などの高級車だった。
税関の担当者は「関係機関とも連携し、引き続き水際抑止に全力を尽くす」としている。(山沢義徳)
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