米Appleは4月20日(現地時間)、ティム・クックCEO(65)が取締役会会長に就任し、ハードウェアエンジニアリング担当上級副社長のジョン・ターナス氏(51)が9月1日付で次期CEOに就任すると発表した。
この人事は長期的な後継者育成計画に基づくものであり、取締役会で全会一致で承認された。クック氏は9月の交代に向けてCEO業務を継続してターナス氏への引き継ぎを行い、会長就任後は世界各国の政策立案者との連携などを含む特定業務のサポートにあたる。過去15年間にわたり非執行会長を務めてきたアーサー・レビンソン氏は、同日付で筆頭独立取締役となる。
また、ハードウェアテクノロジー担当上級副社長のジョニー・スルージ氏(62)がCHO(最高ハードウェア責任者)に就任したことも発表した。スルージ氏は2008年の入社以来、Appleのシリコン戦略を牽引してきた人物で、今後はターナス氏が統括していたハードウェアエンジニアリング部門も引き継ぎ、より広範な役割を担うことになる。
クック氏は1998年にAppleに入社し、2011年にCEOに就任した。同氏のリーダーシップの下、Appleは「Apple Watch」「AirPods」「Apple Vision Pro」などの製品や、「iCloud」「Apple Pay」などのサービス事業を大きく成長させた。その結果、2011年度に1080億ドルだった年間売上高は2025年度には4160億ドル以上へと約4倍の成長を遂げている。
次期CEOとなるターナス氏は、2001年に製品デザインチームに入社し、2013年にハードウェアエンジニアリング担当のバイスプレジデント、2021年には同部門の上級副社長に就任した。「iPad」「AirPods」「iPhone」「Mac」など幅広い製品開発を指揮しており、最近でも新型ノートPC「MacBook Neo」や「iPhone Air」などの製品を手掛けている。
クック氏はターナス氏を次期CEOに任命した理由について、同氏がエンジニアの頭脳とイノベーターの魂を持ち、Appleへの深い愛情、優れた技術的知識、素晴らしい製品作りへの絶え間ない探求心を備えている点を挙げ、同社を並外れた未来へ導く最適なリーダーだと評価した。
クック氏は発表文で「AppleのCEOを務め、この並外れた会社を率いる信頼を得られたことは、私の人生最大の特権でした」と振り返り、「ジョン・ターナスの能力と人間性にこれ以上ないほど自信を持っており、これからの新しい役割で緊密に協力していくことを楽しみにしています」と期待を寄せた。
ターナス氏は「Appleの使命を前に進める機会をいただき、深く感謝しています。スティーブ・ジョブズ氏の下で働き、ティム・クック氏というメンターに恵まれたことは幸運でした」と述べ、「この役割を引き受けることに身の引き締まる思いであり、半世紀にわたりこの特別な場所を定義してきた価値観とビジョンを持って会社を導くことを約束します」と決意を語っている。
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