消防庁が2024年に公開した「住宅における電気火災に係る防火安全対策検討会報告書」によると、テーブルタップからの出火原因は「維持管理不良」が49%、「不適切な使用」が29%。このため「テーブルタップからの出火の約8割は使用者に起因する」としている。使用者次第では、購入して日の浅いテーブルタップでも起こり得るわけだ。
08年1月に神奈川県で発生した火災では、1つのテーブルタップにファンヒーターと電気毛布2枚を接続し、さらにコードを束ねて使用していた。製品に表示されている消費電力の合計をオーバーし、さらに重なったコードが加熱して出火に至ったと推定されている。
この他にも、延長コードがたんすの下敷きになって半断線状態になりショートして発火した事例や、コンセントと電源コードの間にたまったホコリや湿気でトラッキング現象が生じて発火した事例などもある。中には経年劣化が原因とされる事例もあるが、実際は何年使用していたか分からないケースも多い。
経済産業省所管の独立行政法人で、家電などの安全性に関わる技術的な評価などを行っているNITE(製品評価技術基盤機構)は、テーブルタップなどの配線器具を使用する際のチェックポイントとして、以下の5点を挙げている。
1)製品に表示されている消費電力の合計を超えない範囲で電気製品を接続する
2)コードを束ねたり、巻き付けたりして使用しない。放熱が妨げられて発火の原因となる
3)コードが家具などの下敷きになったり、ドアに挟まれたりしていないか確認する。コードの芯線が断線して発火の原因となる
4)プラグをコンセントから抜く時はコードを引っ張らない。コードの芯線が断線して発火の原因となる
5)コードリールはコードを巻き付けた状態と引き出した状態では使用できる消費電力が異なる。表示を確認して使用する
テーブルタップは購入してから5年たったからといってすぐに買い替える必要はない。ただし、使用方法が誤っていないかは都度チェックし、さらに購入から3〜5年を目安に製品自体に異常がないかも確認しておきたい。
なお、交換した古いテーブルタップを捨てる場合は、基本的に不燃ごみとなるが、自治体によっては小型家電扱いの場合もあるため、事前に確認しておくことを“推奨”する。
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