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消火栓標識を「災害時の通信拠点」に Starlink機器を標識柱に設置する技術デモ 全国12万本の活用探る(1/2 ページ)

» 2026年07月03日 17時44分 公開
[林裕也ITmedia]

 消火栓標識社(東京都中央区)は7月2日、衛星ブロードバンドサービス「Starlink」の通信機器を消火栓標識柱に設置し、周辺にWi-Fi環境を構築する技術デモを実施したと発表した。地震や豪雨などの災害や通信障害で地上回線が途絶した際に、街中にある消火栓標識を通信拠点として使えるか検証する。

消火栓標識を活用したStarlink技術デモのイメージ(出典:プレスリリースより、以下同)

 技術デモは同社の神奈川支社敷地内で実施した。Starlinkのアンテナなどの通信機器を標識柱に取り付け、周辺Wi-Fi環境を構築できるかを確かめた。災害時の情報アクセス支援としての有用性や、地域内での接続導線などを検証したという。

 想定する活用場面は、災害発生時の一時的な地域Wi-Fiスポットや避難所周辺での通信の補完のほか、平時の地域イベント・防災訓練時の臨時通信環境などだ。

現在、消火栓標識の維持管理費は、標識下部の協賛枠に掲出される応援看板の看板利用料によって支えられているという

 消火栓標識は全国に約12万本あり、住宅地や商店街、幹線道路沿いなど生活動線に近い場所に立つ。特別な用地や新たな構造物を必要とせず、既存の標識柱に衛星通信を組み合わせられる点が強みだ。

消火栓標識柱に設置したStarlink機器

 ただ、今回はあくまで初期段階の技術検証であり、実用化やサービス開始を発表するものではないという。また、Starlinkを提供する米SpaceXとの提携・協業を示すものでもない。今後は自治体や地域企業、関係機関との連携も視野に、消火栓標識を活用した通信支援モデルを検討する予定としている。

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