Intel、Prescottのセキュリティ/64ビット機能を有効に
Intelは今年後半、GrantsdaleチップセットとPrescottベースのPC/サーバ用プロセッサを出荷する際、Prescottコアでサポートされているセキュリティ機能と64ビット拡張機能を有効にする。米ニューヨークで5月13日開かれた同社春季アナリストミーティングでポール・オッテリーニ社長が明らかにした。
オッテリーニ氏は、Prescottには、ウイルスやワームがバッファオーバーフローを利用して危険なコードを実行するのを防ぐ、NX(No eXecute)機能が備わっていると説明した。同様の機能はAMDのAthlon 64、Opteronプロセッサにもあるが、使用にはソフトウェア側の対応が必要。Windows XPは年内にリリースのService Pack 2(SP2)で対応の見通しだ(5月8日の記事参照)。
Intelはほかにも、特定の技術で、プロセッサの最初の出荷時には機能を組み込みつつも無効にし、ソフトの対応が図られた時点で有効にするという対応を取っている。最近の例ではハイパースレッディング技術がこれに当たる。
機能拡張技術は、現行のPrescottでは無効にして出荷されているが、今後出荷されるプロセッサでは有効となる。オッテリーニ氏は、Intel初の64ビット拡張機能付きサーバ/ワークステーション用プロセッサは6月に登場し、7月にサーバベンダーから製品が出ると語った。
IntelのEM64T(Extended Memory 64 Technology)に基づくこのプロセッサには、Noconaコア採用のデュアルプロセッササーバ用チップと、Prescottコア採用のシングルプロセッササーバ/ワークステーション用チップが含まれる。Noconaコアは、Prescottコアとほとんど同じだが信頼性向上のための機能を強化、より厳しい検証テストを経る。
オッテリーニ氏は、ミーティングに集まった金融アナリストらに対し、Intelが次世代プロセッサ開発でマルチコア化に重点を置く方向へと転換したことについて、さらに詳しい情報を提供した。Intelは先日、デュアルコア化のため、Pentium 4とXeonの次世代版であるTejasとJayhawkの開発を中止するという決定を明らかにしている(5月8日の記事参照)。
同氏は、マルチコア化によってソフト開発者は、より強力なアプリケーションを生み出せると説明した。
同氏によると、ハイパースレッディングはIntelがマルチコアに移行するための第1段階だった。この技術ではOSが、あたかもデュアルプロセッサで動いているかのように、シングルコアプロセッサ上の未使用実行ユニットにリソースを割り振ることができる。今年末までに、Intelのサーバ用プロセッサのすべて、および高性能クライアントマシン用プロセッサの半数以上に、ハイパースレッディング技術が備わると同氏は述べた。
デュアルコアへの移行は、デスクトップ、ノート、サーバ用プロセッサで2005年に開始される。2006年には、IA-32サーバ用プロセッサのすべて、Itaniumプロセッサの90%以上、高性能クライアントマシン用プロセッサの半数以上をデュアルコア化するとオッテリーニ氏。
Intelは、Baniasアーキテクチャの特性を生かすなど、今後数年間にプロセッサ設計戦略をさらにシフトさせる見通し。だが既報の通り情報筋は、デスクトップ/サーバ用の初のデュアルコアプロセッサでは、引き続きNetBurstアーキテクチャが採用されるようだと伝えている。
オッテリーニ氏は、アーキテクチャ移行については言及しなかったが、Intelのデスクトップ/サーバ向け製品において、向こう数年でPrescottコアがメインの技術になることをほのめかした。
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