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次世代高速無線規格「WiGig 1.0」の仕様完成
Intel、MicrosoftらのWiGig Allianceが、60GHz帯を利用した高速ワイヤレス規格の策定を完了した。前日には競合するWHDIコンソーシアムが「WHDI1.0」の仕様を発表している。
米Intel、米Microsoft、NECなどが参加する高速ワイヤレス技術の統一規格策定団体Wireless Gigabit(WiGig) Allianceは12月10日、規格の策定が完了したと発表した。メンバー企業によるレビューを経て、2010年第1四半期(1〜3月期)には公開される見込みだ。
WiGigは、60GHz帯を使ってHD(高精細)コンテンツなどの大容量ファイルを家電、携帯機器、PCなどに高速で無線転送するための仕様。現行の無線LANより10倍以上高速で、伝送距離は約10メートル程度という。
また同日、同アライアンスの新たなメンバーとして、米NVIDIA、米AMD、韓国のSK Telecom、中国のTMCが加わったことも発表した。
アライアンスの現在のメンバー企業は、Intel、Microsoft、フィンランドのNokia、米Dell、韓国のSamsung、NEC、パナソニック、東芝などで、新たに4社が加わって30社になった。
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