「Androidはオープン、iPhoneよりサポートしやすい」とモバイルアプリ企業(2/2 ページ)
企業向けのモバイル管理ソフトを手掛けるTangoeは、AndroidはiPhoneよりもサポートしやすいと考えている。だがアナリストは、それでもやはりiPhoneはスタンダードとみる。
Tangoeの見解を受け、Forrester Researchのアナリスト、テッド・シャドラー氏は、それでもiPhoneはスマートフォンのゴールドスタンダードだと述べている。
「Androidはオープンなのでベンダーが参入しやすいというのは本当だが、結局は、iPhoneをサポートしなかったら、これらベンダーにとって市場はない」と同氏はeWEEKに語った。
Gartnerのアナリスト、ケン・デュレイニー氏は、同社は企業にAndroidよりもiPhoneを勧めていると語る。
それは同社が、モバイルプラットフォーム提供企業はMicrosoft Exchangeサーバへの接続に関して2つのポリシーを設けなければならないと考えているからだ。デバイスの紛失あるいは盗難の際にデータを消去することと、複雑なパスワードを使い、定期的に変更するよう強制することだ。Android端末はいずれもサポートしていない。
「Tangoeのようなサードパーティーが対応すれば、Androidデバイスのセキュリティや管理を向上させられるが、それもある程度までの話だ。一部のアイテムの侵害を防ぐファームウェアがAndroidデバイスにはないからだ」(同氏)
「Appleはファイルシステムへのアクセス、バックグラウンド処理、プロセス間通信を認めていない。だからアプリがプラットフォーム全体を管理することはできない。Androidではそのような制限はない」
もちろん、AndroidサポートはTangoeのMDM V5.0の1つの要素でしかない。
同製品は、新しいビジネスインテリジェンス機能を加えており、管理者がモバイル機器ユーザーと通信プランをすぐにひも付けられる新しい通信プラン監視・管理機能を備える。
また同製品は、企業が「国際ローミング料金、スマートフォン利用状況、ポリシーの監視」をより効率よく行えるよう支援すると、Tangoeは説明している。
パレン氏は、「既存の通信プランに含まれていない規定以上の料金、国際ローミングなどのサービスに関連するコストは非常に高額になることがある」ため、この機能は重要だと語る。企業は、こうした費用を監視し、効率的に管理することがなかなかできていないと同氏は言う。
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