Microsoft、Tangoのようなインドアマップアプリ「Path Guide」をAndroid向けに公開
Microsoft Researchが、Android向けインドアマップアプリ「Path Guide」をGoogle Playストアで公開した。端末を持って歩くだけで2点間の道順をトレースし、ガイドとしてクラウド上に保存・共有できる。
米Microsoftの研究部門Microsoft Researchは5月24日、Google Playストアでインドアマップアプリ「Path Guide」を公開した。日本語化はされていないが、日本でも利用できる。
Path Guideは、例えば広い地下駐車場に車を停めたら起動して出口までの歩きを記録して名前をつけて保存しておくと、後で出口(入口)から車までの道順を逆にたどれる、というアプリ。自分で作ったガイドを公開したり、アプリ内で検索して公開されているガイドをダウンロードして使うこともできる。
本稿執筆現在、検索しても開発チーム作成のMicrosoft Storeのガイド以外ほとんど見つからなかった。それでも、例えば来社する人向けのオフィス内の案内図などに活用できそうだ。
利用するには端末内の写真、メディア、ファイル、カメラ、位置情報などへのアクセスを許可する必要がある。
ガイドを作成するには、記録開始をタップして端末を水平に保ちながら歩くだけ。画面に歩数や左右に曲がったこと、フロアの移動などが記録されていく様子が表示される。目的地について保存すると、ガイド名と、どの範囲に公開するかを選択する画面になる。ガイドはクラウド上に保存される。
自動的に表示されるテキストによる案内だけでなく、目印になる場所の写真や音声案内、テキストでの補足を追加できる。
GPSやジャイロセンサーなどを使っているようだが、Microsoftは具体的にどのような技術を使っているかについては説明していない。
米Googleは2017年のGoogle I/Oで同社のAR技術「Tango」採用のインドアマップ機能を紹介している。こちらの実用化のロードマップは具体的には示されていない。
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