皇族参加の「育樹祭」、イメージソングはAI製 宮城県知事がChatGPT+Sunoで制作
宮城県は5月21日、「第48回全国育樹祭」のイメージソング「緑のたましい」を公開した。知事が無料プランの「ChatGPT」と「Suno」で制作したもので、タイトルは「緑のたましい」。いずれも無料プランを使っており、出力音源には編集を加えていないという。
宮城県は5月21日、10月に開催する「第48回全国育樹祭」のイメージソングを公開した。村井嘉浩知事自身が生成AIを使って制作したもので、タイトルは「緑のたましい」。作詞にChatGPT、作曲と歌唱に音楽生成AI「Suno」を使用した。いずれも無料プランを使っており、出力音源には編集を加えていないという。
知事がゴールデンウイーク中に「育樹祭を盛り上げたい」との思いから発案した。育樹祭公式サイトの内容などをChatGPTに入力し、歌詞を生成。歌詞をSunoに読み込ませ、女声のAIボーカルによる3分5秒の楽曲を出力した。制作時間は約15分。連休明けに県職員に提案したところ、イメージソングとして採用が決まったという。
「緑のたましい」は明るい曲調の楽曲。冒頭は「風は海を越え 森を渡り 光は未来を やさしく照らす」で始まり、各番とも「宮城の空へ 誓いあげよう 緑のたましい いつまでも」と締めくくられる。育樹祭の公式Webサイトから、無料で聴くことができる。
県は「緑のたましい」を育樹祭のイメージアップに活用する方針。公式WebサイトやSNSで公開する他、県機関での庁内放送、式典BGMにも使うという。
全国育樹祭は、森林の保全や育成の大切さを啓発する、全国規模の緑化推進行事。開催都道府県と国土緑化推進機構の共催で毎年秋に行われ、天皇・皇后両陛下が全国植樹祭で植えた樹木を、皇族が手入れする。宮城県での開催は今回が初めて。
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