荻窪圭のデジカメレビュープラス
“デジカメ老人会”世代が推す「復活してほしいコンデジ」あれこれ(1/3 ページ)
昨年(2025年)、にわかにコンパクトデジカメ(以下コンデジ)について聞かれることが増えてきて、年末近くにはトレンド系雑誌の取材を受けたりしたくらい。数年前、オールドコンデジがちょっと流行ったんだけど、その流れの先にある出来事なのだなと思う。
どうやら、我々「デジカメ老人会」世代には懐かしいコンデジも、「初めて使ったカメラがスマートフォンだった」という世代にはすごく新鮮なようだ。確かにスマートフォンよりコンパクトなボディで電源を入れるとレンズがうにーっとせり出し、液晶モニターを見ながら物理的なシャッターボタンをかちっと押すと画面が一瞬暗転して写真が記録されるというフィジカルなカメラならではの体験が「新しい」のだ。
その感覚が前面に出ているのが富士フイルムの「X half」だったと思う。ぱっと手にした時、これを企画したのはフィルム時代を生きたベテランではなく、若い人だろうと感じたのである。その勘は正しく、入社2年目の若手だったそうである(インタビュー記事)。
フィルムカメラのテイストと「チェキ!」のテイストを合体させてデジカメ化したようなこのカメラは「実用性だけがカメラじゃない」ってのを如実に見せてくれた。非常にユニークなX halfがどんな年齢層にどう受け入れられたのか気になるところだが、そういうカメラを投入できる時代になったのだなと思うとうれしい。
コンデジ界の現状から復活へ
カメラの世界ではメインカメラ・セカンドカメラって言い方をするけれども、今はスマートフォンがメインカメラでセカンドカメラはそれを補ったり楽しんだりする実用性一辺倒じゃない製品を選ぶ層が現れたと思うとしっくりくる。
昔ながらのコンデジは、ちょうどそこにハマりそうなのだ。
そう考えると、パナソニックのTZシリーズはエラい。初代TZは2006年に登場した「TZ1」。高倍率ズームレンズ(といっても当時は10倍だった)を搭載した「旅カメラ」という位置づけだった。
その後、ほぼコンスタントにリニューアル。他のシリーズが開店休業状態に陥っていく中、17年に「TZ90」、19年に「TZ95」、そして25年には「TZ99」と新製品を投入してくれたのだ。
TZ99も中身はTZ90とあまり変わらないが、時代に合わせてちゃんと進化している。自撮りしやすいチルト式モニターを積んでるし、昔ながらの内蔵フラッシュで撮った写真も今見れば新鮮だし、光学30倍ズームだし。
26年は、TZ1登場からちょうど20年。すでに「99」まで使っちゃってるから、次は“TZ100”だな。TZ99も好調だと聞くし、旅カメラ20周年記念モデルってことで、いろいろとリニューアルして出てたら面白いのにと思ってる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
荻窪圭のデジカメレビュープラス
デジタルカメラ関連の製品レビューやコラムを掲載しています
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
たばこ休憩なき時代の“一服”をどう取るか 温熱と“聞こえない音”で休む、JT子会社のアイマスクを試す
-
2
「能動的サイバー防御」きょう開始 警察・自衛隊などが攻撃元サーバを無害化 高市首相も狙いを説明
-
3
パナソニックHD子会社、使用禁止の生成AIに従業員約33万人分の個人情報をアップロード
-
4
B級感がたまらない? 映画「ストリートファイター」の魅力と原作ゲームの歴史、ゲーマーマンガ家が熱弁
-
5
「Claude Mythos 5」、危害の兆候を顧みず実在の開発者を標的に──AnthropicとAISIが分析結果を公開
-
6
GMO、不正取引の被害額を補償へ 見舞金5000円も 「お名前.com」FX用VPSへのサイバー攻撃で
-
7
PHP脆弱性でいち早くサービス停止したコドモン 背景に「被害が出てからでは取り消せない」
-
8
GMO、「能動的サイバー防御」発動を政府に要請 「お名前.com」FX用VPSへの攻撃で
-
9
ロリポップ改ざん問題でツイート炎上のGMO熊谷社長、「強気すぎた」と謝罪
-
10
「AIでエンジニア派遣は不要になる」のか? 各社に肌感を聞いた 求められる人材、明確に変化
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR