“大きなiMac”がさらに安く――アップルがiMacの新モデルを発表:12万8800円から
アップルがGeForce 9400Mベースの新しいiMacを発表。ラインアップを4モデルに拡充し、24型のiMacが15万円台で購入できるようになった。
アップルは3月3日、コンシューマー向けデスクトップPC「iMac」の新モデルを発表した。ラインアップは従来の3モデル構成から、24型ワイド液晶(1920×1200ドット)を搭載した上位3機種と20型ワイド液晶(1680×1050ドット)を搭載する下位機種の4モデル構成に拡充している。
表面をガラスで覆った黒縁デザインの液晶ディスプレイやアルミニウムの外装などは変わらないが、今回のアップデートでは基本アーキテクチャが大幅に刷新された。具体的には、チップセットがNVIDIAのグラフィックス統合型チップセット「GeForce 9400M」ベースに移行し、メモリが800MHzのDDR2から1066MHzのDDR3に変更された。また、上位2機種は外付けグラフィックス機能としてNVIDIAの最新GPUであるGeForce GT 120、およびGeForce GT 130が採用されたほか、CTOの選択肢には新たにATI Radeon HD 4850が加わっている。
同社によれば、ATI Radeon HD 2400 XTを搭載した従来のiMac(最下位モデル)に比べて、グラフィックス性能はGeForce 9400Mで最大2.3倍、GeForce GT 120で最大2.6倍、GeForce GT 130で最大4.2倍、ATI Radeon HD 4850で最大6倍高速としている。
個別にスペックを見ると、3.06GHzのCore 2 Duoを搭載する最上位の「MB420J/A」は、メモリ容量が4Gバイト、HDD容量が1Tバイト、グラフィックス機能がGeForce GT 130(512MB GDDR3)、8倍速の2層式SuperDriveという構成で、価格は24万4800円。
2.93GHzのCore 2 Duoを搭載する「MB419J/A」は、メモリとHDD容量がそれぞれ4Gバイト/640Gバイト、グラフィックスがGeForce GT 120(256MB GDDR3)、8倍速の2層式SuperDriveという構成で19万8800円。
24インチモデルで最も安い「MB418J/A」は、2.66GHzのCore 2 Duoを搭載し、メモリが4Gバイト、HDD容量が640Gバイト、8倍速の2層式SuperDriveと、MB419J/Aに似た構成だが、グラフィックス機能は統合型チップセット(NVIDIA GeForce 9400M)の内蔵コアを利用する仕様となっている。価格は15万8800円。
最下位の20インチモデル「MB417J/A」は、2.66GHzのCore 2 Duoを搭載し、メモリ容量が2Gバイト、HDD容量が320Gバイト、8倍速の2層式SuperDrive、グラフィックス機能はNVIDIA GeForce 9400Mになる。価格は12万8800円。
ラインアップの拡充により、従来は最上位機のみだった24インチモデルが4万1000円安い15万8800円から購入できるようになったほか、最下位モデルの価格も1万1000円ほど引き下げられているのが目を引く。
各種コネクタが本体背面に並ぶデザインは踏襲しているが、端子構成を見るとUSB 2.0ポートが3基から4基に増える一方で、FireWire 400ポートが省かれ、ビデオ出力がMini-DVIからMini DisplayPortへ変更された。そのほかは変わらず、ヘッドフォン/マイク端子、FireWire 800、ギガビットLANなどが並ぶ。AirPort Extreme(IEEE 802.11a/b/g/n、nはドラフト)とBluetooth 2.1+EDR、iSightカメラの内蔵は従来同様。ただし、付属品からApple Remoteコントローラが省かれ、CTOオプションになった。
搭載OSはMac OS X v10.5 Leopardで、そのほかiMovie、GarageBand、iWeb、iDVDで構成される最新のiLife'09も付属する。なお、Apple Storeの出荷予定では、いずれのモデルも24時間以内となっている。
関連キーワード
Mac | Apple | iMac | GeForce | Core 2 Duo | 金属ボディ | NVIDIA | ATI | FireWire | iLife | スティーブ・ジョブズ | Mac OS X | アップルストア | DisplayPort | Leopard | モデルチェンジ | Bluetooth | コストパフォーマンス | Penryn | Snow Leopard
関連記事
24インチ時代が今から始まる――新型iMacで自信を見せるアップル
新しいデスクトップ型Macファミリーの発表に合わせて、国内でもiMacのプレス向け発表会が開催された。新型iMacは我々に何をもたらしてくれるのか。今度の新型Macシリーズは何がスゴイのか
アップルがコンシューマー/プロ向けデスクトップPCのラインアップを一新。最新アーキテクチャの採用とMini DisplayPortの採用がトピックだ。Snow Leopard Ready!?:システムを一新してFireWire 800とMini DisplayPortを備えた新型Mac miniが登場
iMacの発表に合わせて、アップルがMac miniをフルモデルチェンジした。内部システムを一新して、新型MacBookと同じGeForceチップセットの採用がトピックだ。16スレッド同時処理が可能:アップル、“Nehalem”世代に生まれ変わった「Mac Pro」
プロシューマー向けの「Mac Pro」もフルモデルチェンジした。アルミのタワー型ボディはそのままに、CPUをNehalem世代に移行するなど、内部を一新している。Apple Storeが恒例のメンテ中、新モデル登場か?
アップルの直販サイト「Apple Store」が、午後7時ごろからメンテナンス画面に突入した。恒例の“We'll be back soon.”画面が切り替わったとき、現れるのは……。Penryn世代の「iMac」は最大28%性能アップ――アップル説明会
先日受注が開始されたiMacについてアップルが説明会を開催した。新型Core 2 Duoの採用で性能を向上した今回の新モデル、最も強調されたのはコストパフォーマンスの高さだった。速くて安い、新しい「iMac」が登場
アップルがiMacの新モデルを発表、即日出荷を開始した。CPU性能を強化したほか、CTOオプションに3.06GHzモデルもラインアップ。そしてとっても、安くなった。アップルが新しいiMacを発表――アルミの外装でさらに薄く
アルミニウムのフレームを採用した新型iMacが登場した。FSB 800MHzのCore 2 Duoを搭載し、グラフィックスにはATI RADEON HD 2000シリーズを採用。付属キーボードも薄くなった。新型iMacの前に整列――アップルストア銀座で
即日出荷が開始された新しいiMacをアップルストア銀座へ見に行った。やあ、平日なのに人が多いなあ。圧倒的な存在感――写真で見る「17インチMacBook Pro」
ユニボディデザインを採用した17インチMacBook Proの販売が開始された。早速実機を入手したので、新旧筐体で比較しながらファーストインプレッションをお届けしよう。アップルストア銀座に新型17インチMacBook Proが登場
アルミユニボディを採用した新しい17インチMacBook Proの販売が始まった。銀座のアップルストアへ走れ~。Apple、“4倍速い”「Safari 4」のパブリックβ版を提供開始
Appleが「Safari 4」のパブリックβ版を公開。JavaScriptの実行速度はSafari 3の4倍以上とうたっている。いつの間にかモデルチェンジした「MacBook White」は安すぎる?
たいした告知もなくひっそりとアップデートしたMacBookの最下位モデル「13インチMacBook White」は、実は強力な新生活向けマシンに生まれ変わっていた、というお話。アップルがSecurity Updateなどのアップデータを公開
アップルが、Mac OS X 10.5/10.4を対象とするSecurity UpdateとJava for Mac OS Xのアップデータをリリースした。発売したてのiLife '09を触りにアップルストア銀座へ走った
Macworldでの発表から約3週間がたち、ついに「iLife '09」の店頭販売が始まった。アップルストア銀座の模様をお届けする。Mac誕生25周年:伝説のデビューから25年、初代Macを振り返る
初代Macintoshがデビューしたのは、今から25年前の1984年1月24日。その四半世紀の歴史はけっして平坦なものではなかったが、とにかくここまでは来た。おめでとう、Mac。新しい17インチMacBook Proのどこがすごいのか
Macworld Expoの基調講演で発表された新しい17インチMacBook Pro。その詳細について、アップル プロダクトマーケティング ハードウェア担当シニアディレクターのトッド・ベンジャミン氏に聞いた。アルミユニボディの17インチMacBook Proが登場
アップルがアルミ筐体のユニボディデザインを採用した17インチMacBook Proを発表した。17型ノートでは世界最小、最軽量。バッテリー駆動時間は最長で約8時間に延びた。新型MacBookでWindows Vistaをドライブした
NVIDIAの新チップセットを全面的に採用した新型MacBookで、Windows Vista Ultimateを走らせてみた。新型MacBookでWindows XPを走らせた
アルミ削りだしの“ユニボディ”に身を包んだ新型MacBook。早速、新モデルのパフォーマンスを計測した。ただしWindows XPで。Macworld Conference & Expo 2009:アップル最後のMacworld、ジョブズ不在で開幕――基調講演速報
フィル・シラー氏の基調講演により、アップル最後のMacworld Expo 2009が幕を開けた。Mac関連の発表は全部で3つ。スティーブ・ジョブズCEOは会場に姿を見せなかったが……。新型MacBookの“ピカピカ液晶”を非光沢に変えてみた
ユニボディデザインを採用したアルミのMacBookは、iMacに似た黒い額縁の“ツルピカ”液晶を搭載する。この映り込み、どうにかならない? ということでアンチグレアフィルムを試してみた。Macでも必要!? セキュリティ対策ソフトを導入してみる
MacはWindowsほどにはマルウェア感染の危険性が高くない。しかし危険性が“まったくない”というわけでもなさそうだ。さて、どうしよう。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.