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ラスベガスで“Fusion”なThinkPadに接近する2011 International CES(2/2 ページ)

2010年のCESで最も元気なノートPCメーカーだったレノボは、Android&Windowsの“ハイブリッド”ノートや“Fusion”ThinkPadと2011年も期待を裏切らない。

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AMD “Fusion”APUを搭載したノートPCも

AMDの“Fusion”APUを採用したThinkPad X120e

 ThinkPadシリーズでは、2010年に登場したNetbook価格帯のThinkPadとして話題を呼んだThinkPad X100eの後継となる「ThinkPad X120e」を発表した。同モデルはAMDの“Fusion”APUを搭載した初のThinkPadシリーズとなる。搭載するのは、TDP18ワットの“Zacate”シリーズのE-240、もしくは、E-350となる。

 “Zacate”シリーズのAPUをThinkPadシリーズで採用した理由をベック氏は、「消費電力の削減と動画再生性能の向上」と説明する。バッテリー駆動時間は従来のThinkPad X100eより33%向上して約6時間半に伸びた。CPU以外のアップグレードとしては、本体にHDMIを追加したことを挙げている。このように性能と機能を向上させながらも、実売予想価格は399ドルと、Netbookに相当する水準を維持している。

 ベック氏は「価格こそNetbook相当だが、ThinkPad X120eもThinkPadだ。製品サイクルもNetbookより長く、15~16カ月とビジネス向けのサイクルで取り扱っていく。ビジネス向けには常に同じモデルが入手できることが重要だからだ。しかし、価格帯とパフォーマンスを考えればこの製品はコンシューマーにとっても非常に魅力的な製品となるだろう」と語った。ただし、量販店での取り扱いは国による、としている。

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 上記以外にもデザインを重視したIdeaPadの新シリーズ「IdeaPad U260」、ステレオ立体視コンテンツの制作と視聴が可能で、インテルの“Sandy Bridge”シリーズのCPUを搭載した液晶一体型PC「ThinkCenter B520」など、2011 CESでも、レノボの展示ブースは数多くの注目PCをそろえていた。

デザインを重視したというIdeaPad U260。薄型で表面はマット仕上げになっている。カラーバリエーションはシャンペンオレンジとクレメンタインの2種類だ(写真=左)。ステレオ立体視コンテンツの制作、視聴が可能なThinkCenter B520
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