レビュー

タブレットとノートの“いいとこ取り”か?――「Eee Pad Transformer TF101」発売直前レビューXOOM/Optimus Padとの比較も(5/5 ページ)

ASUSの一風変わったAndroid 3.0タブレット「Eee Pad Transformer TF101」が2011年6月25日に発売される。着脱式キーボードは本当にアリなのか、実機をじっくり試した。

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タブレットとノートPCの強みをうまく融合

 Eee Pad Transformer TF101の最大の魅力は、やはりモバイルキーボードドックを組み合わせることで、ノートPCのように運用できることだ。文字入力が快適になるのを筆頭に、2基のUSBポートやSDメモリーカードスロットが利用可能になり、バッテリー駆動時間も大幅に延びるなど、装着時のサイズや重量の増加を補って余りあるメリットがある。最初からモバイルキーボードドックも含めて設計されているため、装着時の全体的なデザイン、使い勝手ともに高い一体感が得られる。こうした点にひかれるならば、強くおすすめできる1台だ。

 また、タブレット単体で見た場合もよくできており、ほかのAndroid 3.0タブレットに見劣りする部分はなく、ソフトウェア環境も含め、完成度はなかなか高い。海外ではタブレット単体でも販売されているため、こちらも手は抜いておらず、細部までしっかり作り込まれている。準備が整い次第、Android 3.1にアップデートする予定と公式にアナウンスしているのも頼もしい。

 価格は5万9800円とされており、モバイルキーボードドックの付加価値を考慮すると、コストパフォーマンスは十分高い。AndroidタブレットはiPadへの対抗意識から、結果として見た目も中身も画一的な仕様になりがちだが、そうした中でEee Pad Transformer TF101は、Android 3.0+Tegra 2による高速な起動やレスポンスと、ノートPCならではの使い勝手のよさがうまくブレンドされ、ほかのタブレットにはない魅力を獲得できた貴重な存在といえる。

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