Futuremark、最新版「3DMark」を日本時間2月5日に公開:FPSも温度も消費電力も分かります
3Dグラフィックベンチマークテスト「3DMark」の最新版では、PCからタブレットデバイス、そして、スマートフォンを横断した性能比較が可能になるという。
3種類の異なる「3DMark」がセットになった
Futuremarkは、主にゲーム利用を想定したグラフィックス性能を測定するベンチマークテスト「3DMark」シリーズの最新バージョンを2月4日(日本時間で5日3時)に公開する。なお、Futuremarkによると、最新版の正式名称は「3DMark 12」でも「3DMark 2013」でも「3DMark Next」でもなく、「3DMark」だとしている。
この最新版は、Windowsを導入したPC向けのバージョンだけでなく、Andrid、iOS、そして、Windows RTを導入したそれぞれのデバイス向けのバージョンも登場する予定だ。ただし、今回公開するWindows版以外は、第1四半期中のリリースとなる。なお、Windows版が対応するOSは、Windows 8/7/Vistaで、すべてのテストを行うにはDirectX 11対応のグラフィックスコアが必要になる。
Windows版では、これまでのように「Basic Edition」「Advance Editoin」「Profesional Edition」を用意して、Basic Editionは設定変更不可ながら無料、設定を変更できるAdvance Edition、ビジネス利用が可能なProfessional Editionは有料となる。
最新版では、3種類の“異なるテスト”を収録し、それぞれでグラフィックステストと物理演算テストを実行する。その“異なるテスト”として「Fire Strike」「Cloud Gate」「Ice Storm」が登場する。
Fire Strikeは、DirectX 11で利用できるエフェクトとレンダリング技術をフルに利用する最新ゲームタイトルに相当する、マルチGPU環境を想定した高い性能を持つPCのためのテストだ。利用できるのはWindows向けバージョンのみ。Cloud Gateは、ノートPCやホームユースPCを想定したベンチマークテストで、DirectX 10に相当するエフェクトと機能を利用する。Cloud GateもWindows向けバージョンのみの対応だ。
Ice Stomeはスマートフォン、タブレットデバイス、そして、UltrabookやバリュークラスPCを想定したテストだ。DirectX 9までのファンクションを利用し、Windows向けバージョンのほか、Android、iOS、Windows RTなど、OpenGL ES 2.0に対応するデバイスで測定したスコアと比較できるとFuturemarkは説明している。
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