これぞ我慢いらずのタブレット?――「Surface 3(4G LTE)」長期レビュー総まとめ:「Surface 3」の気になるトコロ(7)(2/2 ページ)
さまざまな角度から「Surface 3」について検証してきた本連載。最終回は各ポイントを振り返りながら、レビューの総まとめをしよう。
長持ちするバッテリーとMicro USBを採用した充電ポート
Atom x7-Z8700は省電力にも優れている。実施したバッテリー駆動時間テストでは9時間程度の動作を見込み、1日の作業なら十分実用的なスタミナを発揮する。
さらに、充電にMicro USBを採用することで、汎用(はんよう)のケーブルを使用することができるので、専用のACアダプタを持ち運ばなくてもいいのは非常に使い勝手が高い。市販のモバイルバッテリーでも充電できることを確認したので、外での作業においても非常に心強い。
4G LTE対応で常にオンライン
Surface 3が、国内の一般消費者向けには4G LTEモデルのみ展開と発表されたとき、世間の反応は懐疑的だった。筆者も、すべてのユーザーが有料での常時通信環境を欲しているわけではないし、Wi-Fiモデルという選択肢があってもいいだろうと考えた(法人向けにはWi-Fiモデルも用意している)。
今でもその考えは変わっていないが、今回4G LTEモデルを実際に使ってみたことで、Surface 3単体でネットワークにつながる快適さというものを実感したのも事実だ。「PC=オンライン」を前提とする用途が一般的になった今、PCを開いて最初にすることと言えばスマートデバイスのテザリング機能をオンにするか、モバイルルータの電源を入れることだ。わずかな作業とはいえ、面倒に感じることでもある。
Surface 3なら、電源を入れれば即座にネットワークに接続することができる。多少の通信コストを払ってでも、この利便性を得たいと考えるユーザーもいるはずだ。
肌身離さず持ち歩く相棒として
というわけで、Surface 3のポイントを振り返ってきた。本モデルの魅力は「非常に高い持ち運びのしやすさを実現しながら、やりたいことを我慢しなくていいタブレット」といったところだ。iPadやAndroidタブレットで満足できなかったユーザーの不満を解消してくれるかもしれない製品として、ぜひチェックしてほしい。
2015年7月29日には、Microsoftの新しいOS「Windows 10」が全世界でアップグレード提供される。Windows 7以降を搭載するデバイスに公開後1年間は無償提供されるが、もちろんSurface 3もその対象だ。Windows 10によってSurface 3のポテンシャルがさらに引き出されることに期待したい。
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