Windows 10の「Fall Creators Update」が完成間近 サポートに関する変更も:鈴木淳也の「Windowsフロントライン」(2/2 ページ)
2017年秋に配信が始まるWindows 10次期大型アップデート「Fall Creators Update」の開発もいよいよ大詰め。ここへ来てサポートポリシーに関する変更も出てきた。【更新】
「Redstone 4」への道
Windows Insider Program参加者は既にお気付きだと思うが、PC向けのBuild 16251が配信された7月26日前後のタイミングで「設定」メニューの「更新とセキュリティ」にある「Windows Insider Program」の項目で「Skip 〜」という選択肢が出現している。
デフォルトでは「次のバージョンのWindows」だが、「Skip ahead to the next Windows release」を選択することで、Fall Creators Updateの次のリリースである「Redstone 4(RS4)」のInsider Previewの受け取りに移行できる。
冒頭の説明にもあるように、「Redstone 3(RS3)」ことFall Creators Updateの機能開発は終了しており、今後しばらくはバグ修正を中心としたアップデートが続くことになる。
Build 16251以降はデスクトップ画面右下に表示されるウオーターマークも「rs_prerelease」から「rs3_release」となり、一種の「リリース候補版(Release Candidate)」的な位置付けとなっている。
一方で、Fall Creators Updateの次のInsider Previewでは「タイムライン」や「クラウドクリップボード」など、予告済みだが搭載が間に合わなかった機能の登場が予告されており、最新の機能を試したいというユーザーには興味を引く内容となっている。
このタイミングから先は、「Fall Creators Updateの完成度を高める開発ライン」と「新機能を盛り込んだ開発ライン」の2つに分岐することになり、利用者の指向によってどちらを選択するかを選ぶことになる。
Windows Insider Program参加者は、現行版の検証やフィードバックが中心ならデフォルト設定で、もし不安定ながら新機能をいち早く試したいというのであれば「Skip 〜」で、運命の分かれ道を体験してほしい。
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