マイクロソフト、タブレットPC発売の記者発表会を開催

マイクロソフトは、本日よりWindows XP Tablet PC Editionを搭載したタブレットPCを発売する。発売に合わせ、赤坂プリンスホテルにおいて記者発表会が開催された。タブレットPCの概要説明のほか、タブレットPC出荷パートナー5社による製品紹介が行われた。

 マイクロソフトは、本日よりWindows XP Tablet PC Editionを搭載したタブレットPCを発売する。発売に合わせ、赤坂プリンスホテルにおいて記者発表会が開催された。タブレットPCの概要説明のほか、タブレットPC出荷パートナー5社による製品紹介が行われ、同時に松下電器産業のタブレットPC参入も発表された。また、本日より全国8店舗においてタブレットPCの発売記念プロモーションが展開される。タブレットPCは世界同時発売となるが、時差の関係で日本での発売がもっとも早い。

 発表会では、マイクロソフト代表取締役社長の阿多親市氏が壇上に上がり、タブレットPCの概要説明が行われた。阿多氏は、タブレットPCの原点は1992年の「Windows for Pen Computing」までさかのぼることができ、以来1995年のWindows 95用の「Pen Services 2.0」、「Pocket PC」と、マイクロソフトがタブレットデバイスによるPCの操作に積極的であったことを強調する。

 そして、構想から10年の歳月を経ることで、モバイル用CPUの登場、バッテリーと電源管理技術の向上、ブロードバンド、ワイヤレスLANの急速な普及、液晶ディスプレイやデジタイザ技術の発展といった、タブレットPCを実現するバックグラウンドの技術が十分なレベルになった。「機は熟した」と阿多氏は言う。また、タブレットPCを成功させる要素として、使いやすくなじみやすいペンを採用するほかにキーボードやマウスも使えること、何の機能も犠牲にせずタブレットを対応させること、既存のアプリケーションとの互換性を保つこと、特定の分野向けに特化しないことを重視したという。

 タブレットPCはペンで手書き入力した文字をデジタル化できるため、会議の議事録やプレゼンテーション資料などの修正内容などをメールやFAXで簡単にシェアすることが可能となり、コンピューティングスタイルそのものが変わるという。タブレットPCの出荷パートナーには、ソーテック、東芝、NEC、日本ヒューレット・パッカード、富士通、日本エイサー、ビューソニック、ペースブレードジャパン、それに松下電器産業を加えた9社が参入を表明している。また、タブレットPC対応製品を開発するパートナーは33社に上り、米国の30社を超えて世界最大の規模となる。同時に、ワコムからA.T.クロス社デザインのタブレットPC対応ペンが来春発売されるという発表もあった。

タブレットPCの記者発表は、マイクロソフト代表取締役社長の阿多親市氏による概要説明から始まった

来春、ワコムからA.T.クロス社デザインのタブレットPC対応ペンが発売される

 続いてタブレットPC出荷パートナー5社による発表が行われた。タブレットPCの発表と同時に新製品を発売したソーテックは、「何よりも自分が使いたいと思うPCを製品化してきた当社でも、手書き入力対応PCを開発していた。今春にハードウェアが完成したところでマイクロソフトからタブレットPCの発表があり、非常にいいものだったので搭載を決定した。タブレットPCの登場によって、PCでも感情を伝えられるようになった。これはPCの発展ではなく進化だと考えている。親しみやすく使いやすいペンを採用するため、高齢者などキーボードになじめないユーザーも使用できる。タブレットPCの普及に期待するとともに、当社もさらなる高性能化、低価格化を追及していきたい。」と語った。ソーテックのコンバーチブルタイプのタブレットPC「AFiNA Tabret AT380B」は本日より259,800円で発売される。

「手書きの文字をデジタル化できることで、PCでも感情を伝えられるようになりました。」と、ソーテックの営業本部 副本部長 中尾俊哉氏

 燃料電池や有機ELディスプレイ、放熱技術などノートPCの技術開発に積極的な東芝も、タブレットPCは発表時から注目していたという。同社が11月8日に発売するコンバーチブルタイプのタブレットPC「DynaBook SS 3500」は、12.1インチのTFT液晶ディスプレイを搭載し、モバイルPentium III/1.33GHzのCPUと256(最大1Gバイト)Mバイトのメモリ、40Gバイトのハードディスクを装備する。また、モデム、LAN、無線LAN、Bluetoothといった通信機能を充実させ、PCカードスロット、CFカードスロット、SDカードスロットを装備し拡張性を持たせている。重量は1.85kg、バッテリーの最大駆動時間は4時間を実現している。同社では「タブレットPCによって新たな市場を創出し、IT産業やPC市場に貢献していきたい」と語った。

東芝デジタルメディアネットワーク社 PC事業部 事業部長 山下文男氏

 NECは本年度第4四半期(2003年1〜3月)に、ピュアタブレットタイプのタブレットPCを発売するとして参考製品を紹介した。同社では、エクセレントモバイル、デジタルペーパー、多様なIPコミュニケーションをタブレットPCのコンセプトとして開発しており、15mmの厚さ、1kgを切る重量、ユビキタスへの対応を条件としているという。同社は「タブレットPCは、IT不況を打破するきっかけになると考えている。誰にでも使いやすいPCは、誰もが欲しくなる。タブレットPCによって、再びPCの時代が来ると考えている」と語っている。

NECソリューションズ クライアント・サーバ事業部 事業部長代理 百瀬裕也氏。手にしているタブレットPCは、まだ市販モデルではない

[吉澤亨史, ITmedia ]

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