頑丈でした、HPのタブレットPC:フォト・インプレッション

さてさて本日11月7日に、各社のタブレットPCが正式発表されたわけだが、先日ほんの数時間だけ日本HPのタブレットPC「Compaq Tablet PC TC1000」を触ることができたので、写真メインのファーストインプレッションをお伝えしよう。Crusoe TM5800 1GHz搭載で、219,000円という、意欲的な価格だ。

 さてさて本日11月7日に、各社のタブレットPCが正式発表されたわけだが、先日ほんの数時間だけ日本HPのタブレットPC「Compaq Tablet PC TC1000」を触ることができたので、写真メインのファーストインプレッションをお伝えしよう。Crusoe TM5800 1GHz搭載で、219,000円という、意欲的な価格だ。

 「Compaq Tablet PC TC1000」は3つの形態を採ることができるタイプ。同社はこれをトランスフォーム型と呼んでいる。

 まず、オプションのドッキングステーションにジョイントさせるとこうなる。これはデスクトップPCのように使用する場合だ。別途キーボードやマウスがあったほうが使いやすい。

 もう一つはもちろん、タブレットのみで使用する形態で、これにもう一つ、専用の薄型キーボードを装着した、簡易ノートPC型がある。

 専用キーボードを装着すると、このように簡易ノートPCに早変わりする。薄いキーボードで重い頭の本体を支えているため、少々不安定だ。キーボードの方の可動部が長期間の使用でどの程度へたってくるか、こないのか、そのあたりは気になるところだ。

 ドッキングステーションは非常に重量がある。飛び出しているのがジョイント部。ちょっと触ったくらいでは全く揺れない安定性がある。

 ドライブは富士通同様に正面より右側に位置する。

 各種インタフェースは裏側に。

 さて先行各社と異なる点が多々あるCompaq Tablet PC TC1000」だが、ペンも異なる。ソーテックや富士通のペンと比べて、大柄だ。それもそのはず、電池内蔵タイプなのだ。

 外観はこのくらいにして、中身で幾つか感じたことがある。他社が文字認識のスムージングのためにモバイル Pentiumを採用しているのに対し、同社はCrusoeを採用しているということだ。通常のノートPCと同様レベルの体感の違いが、そこにはある。このあたりは価格やスタイリッシュさとのかねあいとなろう。

 そうそう、特筆すべきは、きちんとした解説ムービーがインストールされている、という点だ。主な機能、ペンの操作などを詳しく説明したShockwaveムービーがあり、これは非常に分かりやすい。タブレットPCということで、今までのパソコンにはないハードウェア仕様、形状など各社採用しているため、基本に立ち返ってタブレットPCの構造説明をきちんとしている姿勢は評価できる。

クリックすると拡大します

 最後に購入・導入してユーザーになるかも知れない人のためにアドバイス。ドッキングステーション側にあるハンドルを気軽に引っ張ってはいけない。このハンドルはタブレットPC本体を回転させるのに使用するほか、引っ張ることで、ドッキングステーションから本体が外れるようになっている。つまり、本体をドッキングさせたままでハンドルでステーションごと持ち上げようとすると、本体が外れて下に落ちてしまうことになる。

 実は告白すると、最初ハンドルを持って持ち上げてしまい(ハンドルがある場合人はそうしてみる確率は高いはずだが)、本体を床に落としてしまった。心理的には非常にあせったが、ステーション同様本体も相当剛性があり、無事、動いていた(よいこはまねしてはいけません)。

 このあたりの操作説明は、解説ムービーにきちんと説明がされているので、ちゃんと見ておこう。

クリックすると拡大します

 ではフォト・インプレッションはこのあたりにする。弊誌では後日きちんとした採点レビューを行う予定だ。

関連記事

▼ hp、3つのフォームファクタで利用できるトランスフォーム型タブレットPC発売

[大出裕之, ITmedia ]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

PICK UP

news010.jpg ベールを脱いだ“Origami”、MicrosoftとIntelがOrigamiことUMPCを披露
CeBIT 2006で、ついに“Origami”がベールを脱いだ。3月9日、MicrosoftとIntelはそれぞれプレス発表会を開催、OrigamiことUltra-Mobile PC(UMPC)デバイス戦略を明らかにした。

news015.jpg “Origami”命名者らが明かすUltra-Mobile PC構想
CeBIT 2006の目玉となった“Origami”ことUltra-Mobile PC(UMPC)。会場ではIntel、Samsung、ASUSなどのブースでUMPCを見ることができた。3月10日に催されたMicrosoft、Intel、Samsungの共同記者発表会の模様とあわせて、UMPCを検証してみよう。

news001.jpg 1キロを切る超小型・軽量のコンバーチブル型タブレットPC──富士通「FMV LIFEBOOK P8210」
富士通の企業向けノートPC「FMV LIFEBOOK」シリーズに、コンバーチブルスタイルのタブレットPC 2モデルが追加された。その中でも「FMV LIFEBOOK P8210」は、本体重量が約990グラムと非常に小型・軽量でありながらも、コンバーチブルスタイルを実現した意欲的なタブレットPCである。

news002.jpg これが“ThinkPad”クオリティのタブレットPCだ──レノボ・ジャパン「ThinkPad X41 Tablet」
性能面はもとより、耐久性や操作性なども含めたノートPCとしての完成度の高さで幅広いユーザーから支持されている「ThinkPad」シリーズ。そのThinkPadからコンバーチブルタイプのタブレットPCが登場した。それが「ThinkPad X41 Tablet」である。

news002.jpg デジタルクリエイター教育におけるTabletPCの可能性──デジタルハリウッド杉山学長インタビュー
デジハリEXは、TabletPCを使ったデッサン入門講座を6月に開講する。なぜTabletPCを教材に採用したのか? クリエイティブツールとしての可能性・将来性は? 日本のデジタルクリエイター教育の先駆者であるデジタルハリウッド大学・大学院の杉山知之学長に話を伺った。

1.jpg サラリーマンのためのタブレットPC使いこなしガイド 第1回:OneNoteの登場でタブレットPCがいっそう身近に(1)
ノートPCとPDAの中間――普段のWindowsアプリケーションが使え、PDAなみの軽快な操作性と携帯性を持つタブレットPC。メールやWebの閲覧はもちろん、企画書を作成して他社に営業に行き会議室でプレゼンを行う……そんな今回の企画にぴったりの人はもちろん、それ以外の人にもタブレットPCとOffice OneNote 2003などのアプリケーションを組み合わせた、きっと役に立つちょっとしたノウハウを今後数回に分けて展開していく。

news009.jpg マイクロソフト、次世代TabletPCのコンセプトモデルを初披露
マイクロソフトは都内で行われた開発者向けコンファレンス「WinHEC 2005 Highlights」で、次世代TabletPCのコンセプトモデルを本邦初公開した。スライド式の液晶タブレットを搭載し、ノートPCモードとピュアタブレットモードを瞬時に行き来できるのが特徴だ。

news020.jpg TabletPCの現在、そして未来を語る──モバイルプラットフォーム事業部GMインタビュー
TabletPCはノートPC市場のメインストリームに対して、フェーズに合わせて普及のターゲットを広げてきた。さらに将来的には、タブレットの機能はすべてのノートPCにも搭載されるようになるという。米マイクロソフト モバイルプラットフォーム事業部 ジェネラルマネージャーにTabletPCの現在と未来を聞いた。

news003.jpg ペンオペレーションでモバイルAVノートの魅力が変わる──富士通「FMV-BIBLO LOOX P70R」
富士通のモバイルAVノート「FMV-BIBLO LOOX」シリーズに、新モデルとなる「FMV-BIBLO LOOX P70R」が登場した。1キロを切る軽量ボディを実現しながらも、一般ユーザー向けとしては同社初のコンバーチブル型タブレットPCであるという意欲的な製品だ。

news005.jpg タブレットPCのプレゼンは、なぜ琴線を揺さぶることができるのか?
今や、ビジネスパーソンだけでなく、学生にもプレゼン能力が問われる時代。とはいえ、スライドと話術のみで受け手に強い印象を残すプレゼンを行うのは非常に難しい。しかし、タブレットPCを利用すれば、誰でも簡単に“勝てるプレゼン”が可能になるという。それはなぜか──。

news001.jpg コンバーチブル型を採用した企業ユースのメインストリームモデル──日本HP 「HP Compaq tc4200 Tablet PC」
日本HPから、同社初となるコンバーチブル型のタブレットPC「HP Compaq tc4200 Tablet PC」が登場する。利用シーンに合わせてスタイルを変更できるトランスフォーム型で脚光を浴びた同社製タブレットPCだが、新モデルはイメージを一新し、企業ユースの本流を狙う意欲的な製品に仕上がっている。

news001.jpg オフィスを狙った本格仕様の2スピンドルコンバーチブル型タブレットPC──富士通「FMV LIFEBOOK T8210」
「FMV LIFEBOOK T8210」は、携帯性を重視したB5サイズの2スピンドルコンバーチブル型タブレットPCだ。タブレットモード、ノートPCモードのどちらも快適に使用できるハイスペックを備えており、オフィスユースに適した魅力的なマシンに仕上がっている。

news003.jpg TabletPCでペーパーレス化や広告イメージの具体化・共有化を実現
アカウントマネージメントパーソンにとって、クライアントに関するあらゆる資料・情報は“ビジネスのなる木”だ。だが、それらをすべてため込もうとすると、今度はその量に飲み込まれて身動きができなくなってしまう……。マッキャンエリクソンに勤めるあるアカウントマネージメントパーソンは、TabletPCを使うことでその矛盾を克服した。

news002.jpg タブレットPC・ガールの旅日記Vol.8「東京ベイエリアに行きました」
KAORI(臼田 華織)、歌って踊れるキャンペーンガール&モデルユニット「IT GIRLS」のメンバー。所属はアトランティックス マネージメントです。柔らかな初春の日差しに誘われ、葛西臨海公園からパレットタウン、お台場海浜公園まで、東京ベイエリアをぐるっと回ってきました。