先陣を切ったコンバーチブル:日本エイサー「TravelMate C100」インプレッションレビュー

タブレットPCの正式発表とともに発売された、日本エイサーの「TravelMate C100」。一見すると一般的なノートPCだが、液晶パネルを裏返しにするコンバーチブルタイプのタブレットPCだ。このマシンに触れる機会を得たので、ファーストインプレッションをお届けしよう。

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キーボードは88キーを採用、ストロークは2.5mm、メインで使用するキーはピッチも十分だ。ただし、両端や最上列のキーはデフォルメされる(クリックすると拡大します)

 キーボードの上部には5つのワンタッチキーが装備されており、左側から順に無線機能のオン、オフ、カスタマイズできるP1、P2キー、メール、インターネットと機能が割り振られている。タッチパッドはエッジモーションにも対応した多機能なもので、2つのコントロールボタンと4方向のキーが組み合わされる。タッチパッドは反応もよく使いやすい。エッジモーションは慣れないと使いづらいが、便利な機能なのでぜひ使いこなしてもらいたい。4方向キーはスクロールなどを割り振ることができ、便利に活用できる。

5つ用意されるワンタッチボタン。アプリケーションを登録することで一発起動が可能だ


ワンタッチボタンは「キーボードマネージャ」によってカスタマイズできる。ただし、一番左の「無線LAN切り替え」ボタンは変更できない

 タブレットPCとして使用するには、液晶パネルを180度回転させる。具体的には、液晶パネルヒンジ部分の左右にロックボタンがあり、これを押すごとにロックとアンロック状態が切り替わる。左右のボタンをアンロック状態にすると、液晶パネルが回転可能になる。180度回転させ、再び左右のロックボタンでロックを行い、パネルを閉じればタブレットPCモードになる。パネルのロック機構はプッシュ&スライドボタンになっており、ボタンをスライドさせることでノートPCモードとタブレットモードでのロック位置を切り替える。液晶パネルの回転部分は非常にしっかりしており、しかも非常にスムースに回転が行える。

タブレットモードへの「変形」は、液晶パネルヒンジ部分のロックボタンを解除し、パネルを回転させる。パネルを閉じたらロックボタンで両端を固定する。慣れれば数秒の操作だ


ロックボタンは押すとロックが解除され、スライドさせることでモードに対応する

 ノートPCモードからタブレットモードに「変形」させても、厚さはほとんど変わらない。本製品の薄さに関する努力はかなりのものが感じられる。スタイラスペンはノートPCモードの状態で液晶パネルの右上に装備されている。標準装備のペンはかなり細く、ボタンも一つしか装備しない。ただし、オプションで消しゴム機能、筆圧感知機能を装備した、直径9mmのフルサイズスタイラスペンが用意される。現在行われているキャンペーンでは、前述の予備バッテリーとともに、フルサイズペンも付属する。

[吉澤亨史, ITmedia ]

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