「エイサーギャル」が来た、「AcerタブレットPCフェア」はソフトブースも盛況

前のページ

 ステージではWindows XP Tablet PC Editionの紹介や解説のほか、ソフトウェアの紹介として「ComicStudio Debut for Windows」と「C-SIGN LOCK for Tablet PC」のデモが行われていた。ステージが始まると、あっという間に人だかりができ、関心度の高さがうかがわれた。ちなみに会場ではアンケートも実施されており、答えると日本エイサーのロゴ入り笛付き(?)ボールペンを手渡してくれる。

アンケートに答えるとプレゼントされる「笛付きボールペン」。黒い部分が笛になっているのだ

 ソフトウェアのブースも盛況だった。会場を入ってすぐのところにはセルシスのブースがあり、登場したばかりの「ComicStudio Debut for Windows」を紹介していた。

「ありがたいことに、私どものソフトがタブレットPC対応ソフト一番乗りとなりました。といっても、無償のアップデータによる対応なので利益にはつながらないんですが(笑)。まんがはこれまで紙に描くのが当たり前でしたが、それをPCに直接手書きでできるというのは衝撃的だったようです。ペンのカスタマイズも多彩にでき、筆圧にも反応しますのでニュアンスのある線を描けます。スクリーントーンも豊富に用意してあり、指定した場所に貼ったり、ペンのインクにしてしまうこともできます。下絵とペン入れ、スクリーントーンなどをレイヤーで管理できるので修正も簡単にできます。デジタルにしかできないことを重点的に開発したソフトです」と話してくれた。

「ComicStudio Debut for Windows」を紹介していたセルシスのブース。注目度も高かった

 となりは「C-SIGN LOCK for Tablet PC」をリリースする日本サイバーサインのブースで、ペンで入力する手書きのサインで認証を行うもの。サインは3回の入力を行って登録するが、この際にサインの形状やスピード、筆圧、さらに入力を行っていないときの、ペンが空中にあるときの動きも記憶するため、精度の高い認証が可能になるという。このサインによってWindowsへのログオンやドライブ、フォルダのアクセスにセキュリティをかけられる。すでに法人向けに販売を行っているが、一般向けには12月中旬からダウンロード販売を開始するという。予定価格は6〜7千円ほどで、パッケージ販売の予定はない。

タブレットPCの筆圧感知機能をベースにしたサイン認証システム「C-SIGN LOCK for Tablet PC」。筆圧だけでなくサインの形状やスピード、ペンが空中にあるときの動きまで認証に使用するというから驚きだ

 ユーリードシステムズのブースでは、「PhotoImpact 8」のデモが行われていた。画像編集ツールとして定番といえるこのソフトは、販売開始時からタブレットに対応していたという。タブレットPCが持つ機能を利用しつつ、さらに詳細なカスタマイズ機能を追加している。同社では今後もタブレットPCのユーザーを視野に入れた製品をリリースしていく予定だ。

「PhotoImpact 8」のデモを行っていたユーリードシステムズのブース。やはりグラフィック系ソフトの対応についての質問が多いという

 このほかにも、「デジカメde同時プリント」「駅すぱあと」「お絵かきくらぶキッズ」「書き取りパッド」「筆ぐるめ」「筆まめ」、さらにマクスターの外付けハードディスクまで展示されており、多くの人が興味を示し、スタッフを質問攻めにしていた。タブレットPCへの関心の高さが実感できるイベントであった。今後もこのようなイベントに積極的に参加して、レポートしていくつもりだ。

マクスターの外付けハードディスクも展示されていた。インタフェースが豊富なタブレットPCだけに、自宅や仕事場に外付けハードディスクを用意するという活用も有効だ

[吉澤亨史, ITmedia ]

前のページ | 2/2 | 最初のページ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

PICK UP

news010.jpg ベールを脱いだ“Origami”、MicrosoftとIntelがOrigamiことUMPCを披露
CeBIT 2006で、ついに“Origami”がベールを脱いだ。3月9日、MicrosoftとIntelはそれぞれプレス発表会を開催、OrigamiことUltra-Mobile PC(UMPC)デバイス戦略を明らかにした。

news015.jpg “Origami”命名者らが明かすUltra-Mobile PC構想
CeBIT 2006の目玉となった“Origami”ことUltra-Mobile PC(UMPC)。会場ではIntel、Samsung、ASUSなどのブースでUMPCを見ることができた。3月10日に催されたMicrosoft、Intel、Samsungの共同記者発表会の模様とあわせて、UMPCを検証してみよう。

news001.jpg 1キロを切る超小型・軽量のコンバーチブル型タブレットPC──富士通「FMV LIFEBOOK P8210」
富士通の企業向けノートPC「FMV LIFEBOOK」シリーズに、コンバーチブルスタイルのタブレットPC 2モデルが追加された。その中でも「FMV LIFEBOOK P8210」は、本体重量が約990グラムと非常に小型・軽量でありながらも、コンバーチブルスタイルを実現した意欲的なタブレットPCである。

news002.jpg これが“ThinkPad”クオリティのタブレットPCだ──レノボ・ジャパン「ThinkPad X41 Tablet」
性能面はもとより、耐久性や操作性なども含めたノートPCとしての完成度の高さで幅広いユーザーから支持されている「ThinkPad」シリーズ。そのThinkPadからコンバーチブルタイプのタブレットPCが登場した。それが「ThinkPad X41 Tablet」である。

news002.jpg デジタルクリエイター教育におけるTabletPCの可能性──デジタルハリウッド杉山学長インタビュー
デジハリEXは、TabletPCを使ったデッサン入門講座を6月に開講する。なぜTabletPCを教材に採用したのか? クリエイティブツールとしての可能性・将来性は? 日本のデジタルクリエイター教育の先駆者であるデジタルハリウッド大学・大学院の杉山知之学長に話を伺った。

1.jpg サラリーマンのためのタブレットPC使いこなしガイド 第1回:OneNoteの登場でタブレットPCがいっそう身近に(1)
ノートPCとPDAの中間――普段のWindowsアプリケーションが使え、PDAなみの軽快な操作性と携帯性を持つタブレットPC。メールやWebの閲覧はもちろん、企画書を作成して他社に営業に行き会議室でプレゼンを行う……そんな今回の企画にぴったりの人はもちろん、それ以外の人にもタブレットPCとOffice OneNote 2003などのアプリケーションを組み合わせた、きっと役に立つちょっとしたノウハウを今後数回に分けて展開していく。

news009.jpg マイクロソフト、次世代TabletPCのコンセプトモデルを初披露
マイクロソフトは都内で行われた開発者向けコンファレンス「WinHEC 2005 Highlights」で、次世代TabletPCのコンセプトモデルを本邦初公開した。スライド式の液晶タブレットを搭載し、ノートPCモードとピュアタブレットモードを瞬時に行き来できるのが特徴だ。

news020.jpg TabletPCの現在、そして未来を語る──モバイルプラットフォーム事業部GMインタビュー
TabletPCはノートPC市場のメインストリームに対して、フェーズに合わせて普及のターゲットを広げてきた。さらに将来的には、タブレットの機能はすべてのノートPCにも搭載されるようになるという。米マイクロソフト モバイルプラットフォーム事業部 ジェネラルマネージャーにTabletPCの現在と未来を聞いた。

news003.jpg ペンオペレーションでモバイルAVノートの魅力が変わる──富士通「FMV-BIBLO LOOX P70R」
富士通のモバイルAVノート「FMV-BIBLO LOOX」シリーズに、新モデルとなる「FMV-BIBLO LOOX P70R」が登場した。1キロを切る軽量ボディを実現しながらも、一般ユーザー向けとしては同社初のコンバーチブル型タブレットPCであるという意欲的な製品だ。

news005.jpg タブレットPCのプレゼンは、なぜ琴線を揺さぶることができるのか?
今や、ビジネスパーソンだけでなく、学生にもプレゼン能力が問われる時代。とはいえ、スライドと話術のみで受け手に強い印象を残すプレゼンを行うのは非常に難しい。しかし、タブレットPCを利用すれば、誰でも簡単に“勝てるプレゼン”が可能になるという。それはなぜか──。

news001.jpg コンバーチブル型を採用した企業ユースのメインストリームモデル──日本HP 「HP Compaq tc4200 Tablet PC」
日本HPから、同社初となるコンバーチブル型のタブレットPC「HP Compaq tc4200 Tablet PC」が登場する。利用シーンに合わせてスタイルを変更できるトランスフォーム型で脚光を浴びた同社製タブレットPCだが、新モデルはイメージを一新し、企業ユースの本流を狙う意欲的な製品に仕上がっている。

news001.jpg オフィスを狙った本格仕様の2スピンドルコンバーチブル型タブレットPC──富士通「FMV LIFEBOOK T8210」
「FMV LIFEBOOK T8210」は、携帯性を重視したB5サイズの2スピンドルコンバーチブル型タブレットPCだ。タブレットモード、ノートPCモードのどちらも快適に使用できるハイスペックを備えており、オフィスユースに適した魅力的なマシンに仕上がっている。

news003.jpg TabletPCでペーパーレス化や広告イメージの具体化・共有化を実現
アカウントマネージメントパーソンにとって、クライアントに関するあらゆる資料・情報は“ビジネスのなる木”だ。だが、それらをすべてため込もうとすると、今度はその量に飲み込まれて身動きができなくなってしまう……。マッキャンエリクソンに勤めるあるアカウントマネージメントパーソンは、TabletPCを使うことでその矛盾を克服した。

news002.jpg タブレットPC・ガールの旅日記Vol.8「東京ベイエリアに行きました」
KAORI(臼田 華織)、歌って踊れるキャンペーンガール&モデルユニット「IT GIRLS」のメンバー。所属はアトランティックス マネージメントです。柔らかな初春の日差しに誘われ、葛西臨海公園からパレットタウン、お台場海浜公園まで、東京ベイエリアをぐるっと回ってきました。