ネットワークでの共同作業にも対応した手書きツール「COREL Grafigo」
CORELのGrafigoは、Windows Journalのような手書きのドキュメントを作成するソフトウェアだ。しかし、手書きの図形を正確なグラフィックに変換したり、1つのドキュメントを共有して各自のコメントなどを書き込んでいくといった多くの機能を装備している。今回はCORELの日本法人であるコーレルへの取材を交えてレビューをお届けしよう。
ダウンロードはコーレルかUSのタブレットPCサイトから
CORELのGrafigoはタブレットPC専用に開発されたソフトウェアで、日本法人である コーレルのサイト からダウンロードできる。また、米マイクロソフトのタブレットPCサイト「Windows XP Tablet PC Edition Downloads」の Additional Downloads for Windows XP Tablet PC Edition ページからも入手可能だ。
Grafigoは、コーレルのGrafigoサイトの「Ideas go here」からダウンロードできる。米MSのタブレットPCサイトからも入手可能だ
タブレットPC専用なので、Windows XP Tablet PC Editionでないとインストールできない。Windows XPを搭載するPCにワコム製のタブレットを接続した状態でもインストールできなかった。上記のどちらのサイトからダウンロードしても、インストール時に言語を選択するウィンドウが表示される。ここで日本語を選択すれば日本語版として使用できる。
どちらのサイトでも同じファイルがダウンロードされる。日本語版として使用するなら、インストール時の言語選択の画面で「日本語」を選択すればよい
インストール時にはレジストレーションを促される画面が表示されるが、本ソフトは無償で使用できる。レジストレーションでユーザー登録を行っておけば、本ソフトの最新情報をメールで受け取れるようになる。もちろん、ユーザー登録しなくても問題なく使用できる。
インストール時にレジストレーションを促される画面が表示されるが、登録しなくても問題なく使用できる
フリーハンドを正確な図形に変換する機能は快適
Grafigoを起動すると、新規のドキュメントが画面いっぱいに表示される。一般的なメニューバーは用意されておらず、3種類のツールバーが表示される。Windows Journalと同様に手書きでドキュメントを作成していくのだが、線、破線といった図形を描くと自動的に正確なグラフィックに変換してくれる。丸や楕円、三角、四角などをフリーハンドで描けば、正確な図形に変換してくれる。直線や平行四辺形も可能だ。また、何重にもくり返して図形を描くと、太い線の図形に変換される。これらの変換機能はかなり気持ちがいい。
Grafigoの画面はシンプルで、3種類のツールバーのみが表示される（クリックすると拡大します）
上側が手書きで書いた図形で、下側が変換された図形。変換の精度やタイミングは変更できる
正確なグラフィックに変換する際の度合いは、「設定」の「ペンツール」タブから調節できる。変換までの時間や曲線のスムーズ化レベル、形状の認識レベルを変更できるので、使用する環境に合わせて調節するといいだろう。また、この設定画面ではペンのサイズやカラー、筆圧感知のオン、オフも設定できる。ツールバーには3種類のペンが用意されており、ここでカスタマイズできる。
「設定」のボタンをタップし、「ペンツール」タブを選択すると。変換時の設定やペンに関する設定を変更できる
[吉澤亨史, ITmedia ]
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