フジタクシーとリアライズ・モバイル、スマートフォンでタクシーの配車管理をする実証実験
フジタクシーグループが、リアライズ・モバイル・コミュニケーションズが開発したタクシー向けのスマートフォン活用ソリューションを導入し、配車管理などに活用する実証実験を行う。
名古屋市に本社を置くフジタクシーグループとソフトバンクグループのリアライズ・モバイル・コミュニケーションズ、ソフトバンクテレコム、ソフトバンクモバイルの4社が11月26日、タクシー無線の代わりにスマートフォンを利用する新たなタクシー配車管理システムの実用化を目指して実証実験を開始した。
この実証実験では、これまで個別のシステムで運用していた運行支援や業務管理などを、Windows Mobile 6.5を搭載した東芝製スマートフォン「X02T」に集約して、低コストなタクシー配車管理システムの実現を目指す。すでに11月初旬から45台のX02Tをタクシーに搭載して実験を始めており、2011年春以降をめどに全車両での導入を予定している。
将来的には、配車やナビゲーションなどだけでなく、料金決済や防犯対策までを含めたソリューションをスマートフォンおよび携帯電話のネットワークで構築することを予定。これによって、2016年に予定されているタクシー無線のデジタル化のための設備投資コストの削減が可能になるほか、専用の設備が必要で高コストだった部分の効率化が行えるとしている。
配車センター側には、X02TのGPSにより位置情報や空車/実車情報などが地図上で確認できる仕組みを用意。分かりやすい画面で迎車指示を行えるほか、配車センターからのナビゲーションなどもサポートする。タクシー側では、タッチパネルを搭載したX02Tの4.1インチのディスプレイに各種情報を表示することで、簡単な操作で予約情報や忘れ物関連情報の問い合わせ、配車センターからの通達の受信なども行える仕組みとなっている。
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