ソフトバンクモバイル、衛星携帯電話「201TH」を発表
ソフトバンクは、同社初の衛星携帯電話端末「201TH」を発表した。2月下旬のサービス開始に合わせて発売する。また月額4900円から利用できる専用の料金プランも用意した。
ソフトバンクモバイルは1月30日、同社初の衛星携帯電話「SoftBank 201TH」(以下、201TH)を発表した。サービスを開始する2月下旬以降に発売する。
サイズは、約53(幅)×128(高さ)×26.5(奥行き)ミリ、重さは約193グラム。ボディは生活防水と防塵(IP54)仕様となっている。通話とSMSのほか、ダイヤルアップによるデータ通信も可能だ。連続待受時間は約80時間、連続通話時間は約6時間。
端末と同時に専用の料金プランとオプションサービスも発表された。料金プランは、2年間の継続利用を前提にした月額4900円の「衛星電話バリュープラン」と、契約期間を設けない月額9800円の「衛星電話プラン」の2つ。どちらも1000円分の無料通話が付いており、音声通話の料金は1分160円、SMSは1通70円。データ通信は1Kバイトあたり2円となっている。
このほか、国内通話を値下げする「衛星通信量割引オプション」も用意した。月額2000円のオプション料金を支払えば、音声通話が1分40円に、SMSは1通20円になる。なお適用されるのは国内から発信した場合で、海外で利用した場合は割り引きの対象にならない。また、留守番電話や割込通話、グループ通話などのサービスも利用できる。
ソフトバンクの衛星電話サービスは、アラブ首長国連邦のThuraya Telecommunications(スラヤ)が提供する通信設備を利用する。端末の201THも、スラヤが開発・製造した。
サービス提供エリアは、北南米などの一部の国と地域を除く全世界。日本国内のエリアカバー率は100%だが、電波天文台付近など電波が干渉する地域では利用が制限される場合もある。また屋内では電波が届きにくく、通話しにくいことがあるという。なお、118番(海上保安庁)への発信は可能だが、110/119番には発信できない。また0120番や0800番で始まる電話番号にも発信できない。
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