小学校でエネルギーを見える化、省エネの取り組みを学べるシステムエネルギー管理

東京ガスが小学校専用のエネルギー管理システムを発売した。児童が興味を持って使えるように、動物のキャラクターを使った画面でエネルギー消費量を見せる。教師向けのテキストと児童向けのワークシートも提供する。

» 2012年05月17日 18時00分 公開
[石田雅也,スマートジャパン]

 日本における省エネの取り組みは、これから何十年にもわたって続けていかなくてはならない。そう考えると、エネルギーの大切さを今から子供に教えることは極めて重要だ。東京ガスは学習効果も狙って、小学校向けのエネルギー管理システム「TGグリーンモニタースクール」を発売した。

ALT 図1 「TGグリーンモニタースクール」のシステム構成。出典:東京ガス

 このシステムは電気やガスの使用量を収集するデータロガーと集計結果を表示するモニターで構成する(図1)。

ALT 図2 教室別のエネルギー消費量を表示した画面例。出典:東京ガス

 ガスを熱源にして空調が可能なガスヒートポンプ(GHP)の遠隔監視機能が特徴で、気温や室温、空調の設定温度や運転時間などを計測して表示することができる。

 集計データは学校全体のほかに教室単位(3つまで)でも見ることができる(図2)。モニターはタッチパネル式で、児童が操作しやすいように作られている。

 時間帯別・日別・月別のエネルギー使用量を表示して、「使った量」や「金額」、「CO2を出した量」を表示する機能もある(図3)。

ALT 図3 月別のエネルギー消費量を表示。出典:東京ガス

 児童が楽しみながらエネルギーや環境の問題に関心をもてるように工夫されている。

 教師向けにシステムを活用した授業の指導案を学年別に用意する。児童がエネルギーや環境について考えながら理解を深めるためのワークシートもテーマ別に提供する。

 販売価格は18万9000円と安く設定した(設置工事費は別)。

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