電気事業連合会が5月の電力需要実績速報を発表した。販売電力合計は前月比6.5%減。4月に引き続き一般需要向けの販売量が大幅に減少したが、減少幅はやや小さくなっている。業務向け販売量も下がったが、下げ幅は小さい。
電気事業連合会は、2012年5月分の電力需要実績速報を公開した(図1)。速報によると、10社の販売電力量合計はおよそ655億4500万kWh。4月の700億5400万kWhから6.5%減。前月比の販売量は下がっているが、下げ幅は小さくなった。
4月と同様、販売量を大きく下げたのは電灯契約と電力契約。前月比で12%ほど下がった。この傾向は6月も続くとみられる。過去の傾向を見ると毎年4月から6月まで販売量が下がり続け、7月からは気温の上昇に伴って販売量が増加している。
特定規模需要向けの販売量を見ると前月に比べて販売量を下げているが、下げ幅は小さく、特定規模合計では2.8%減と前月の販売量とほぼ変わらない値になっている。前年同月比が上がっているという傾向は4月と変わらない。4月に引き続き電気事業連合会は「東日本大震災による影響の反動増」という要因を挙げている。
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