丸紅が大分県大分市に大規模太陽光発電所(メガソーラー)を建設することが明らかになった。最大出力は81.5MW。京セラがIHI、みずほコーポレート銀行と共同で鹿児島市に出力70MWのメガソーラーを建設しているが、それを上回る規模になる。
総合商社の丸紅は大分県大分市の大分臨海工業地帯6号地に大規模太陽光発電所(メガソーラー)を建設することを明らかにした(図1)。丸紅が100%出資する運営会社を設立し、2012年11月に着工する予定。京セラや日本IBMが他社と共同でメガソーラー計画を立てているが、今回丸紅が建設するメガソーラーは単一事業者によるものでは最大規模のものになる。
建設予定地は昭和電工と日本触媒と丸紅の子会社である丸紅エネックスが所有しているもので、敷地面積は105万m2(図2)。ここに最大出力が81.5MW(8万1500kW)の太陽光発電システムを設置する。各社とも30年ほど前に土地を取得したが、利用機会がないまま放置している状態だった。
年間発電量は8万7000MWh(8700万kWh)と見込んでいる(図3)。これは一般家庭の年間電力消費量にして約3万世帯分に当たるという。
稼働開始は2014年3月の予定。発電した電力は全量九州電力に売電する。丸紅はこの事業を通して発電、保守、トラブルなどに関するデータを蓄積し、今後のメガソーラー建設に役立てていきたいとしている。
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