狙いは売電収入とエネルギーの自前調達、メガソーラーにバイオ燃料精製所を併設自然エネルギー

滋賀県の総合物流企業である甲西陸運は、滋賀県湖南市の工業団地内にメガソーラーを建設することを明らかにした。さらにバイオ・ディーゼル燃料精製施設も建設する。生成した燃料は自社で利用のトラックやフォークリフトの燃料とする予定。

» 2012年11月21日 07時00分 公開
[笹田仁,スマートジャパン]

 メガソーラーは湖南市の湖南工業団地内にある湖南物流センターに建設する。物流センター内の倉庫の屋根におよそ4200枚の太陽光発電パネルを設置する(図1)。最大出力の合計値は約1MW(1008kW)で、年間発電量はおよそ963MWh(96万3000kWh)と見積もっている。発電した電力は固定価格買取制度を利用して全量を関西電力に売電する。

図1 物流倉庫にメガソーラーを設置した後の予想図

 バイオ・ディーゼル燃料精製施設は物流センターの敷地内に建設する。製菓メーカーのカルビーから廃油を購入し、この施設で精製し、バイオ・ディーゼル燃料とする計画だ。精製装置として、バイオマス・ジャパンの「MAX200」という機器を導入する(図2)。この施設では最大で月間8000リットルのバイオ・ディーゼル燃料を生成できる。生成した燃料は輸送用トラックやフォークリフトの燃料として利用する。ボイラーの燃料としても利用することを検討している。

図2 甲西陸運が導入するバイオマス・ジャパンの精製装置

 メガソーラーもバイオ・ディーゼル燃料精製施設も建設が進んでおり、2013年1月に稼働を始める予定。

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