宅配便にも電気自動車、日産が2014年発売の車でDHLと実証運行電気自動車

日産自動車はバンタイプの電気自動車「e-NV200」を使って、国際宅配便サービスを扱うDHLジャパンと協働した実証運行を開始。東京都心の丸の内で荷物の集配サービスに活用する。

» 2013年07月16日 07時00分 公開
[畑陽一郎,スマートジャパン]

 電気自動車は乗用車だけではなく、商用車にも向く。商用車として適しているのは例えば荷物の積載量を多くできるバンだろう。

 日産自動車は2014年に発売を予定しているバンタイプの電気自動車「e-NV200」を使った実証運行を2013年7月12日から東京都内で開始した(図1)。約3週間かけて、e-NV200の経済性や環境性能、実用性を検証する。e-NV200は同社が国際的に販売する電気自動車としてリーフに次ぐ、第2弾となる車。

 国際宅配便サービスを扱うDHLの日本法人HDLジャパンと協働で実証運行を進める。都内でも有数のオフィスビル街である千代田区丸の内周辺の企業や商業施設での荷物の集配に活用する。

 ドイツDHLは2020年までに二酸化炭素(CO2)排出量を、グループ全体で2007年比30%削減する環境プログラムGo Greenを打ち出している。この目標達成のため、既にドイツ本国では電気自動車の普及促進策を打ち出している。

図1 「e-NV200」のモニター車両。出典:日産自動車

 日産自動車は、今回のDHL以外にも英British Gasや、日本郵便、イオンリテールなどの企業、さいたま市などの地方自治体と実証運行プログラムを進めており、発売時に知見を生かすという。

テーマ別記事一覧

 電気自動車   都市・地域 


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.