専用回線を利用する66kV以上の発電設備を対象にした実証試験は、2016年1月20日に行った。九州にある3カ所の発電設備を利用している。当日の天候は曇のち晴れで、雲量は7〜8割だった(図3)。統合制御所からの出力制御指令に基づき、3カ所の太陽光発電設備で出力制御機能付きPCSが正しく作動するかが実証のポイントである。
実証の結果を見てみると、全ての時間帯でおおむね指令値通りの出力制御が行えていたことが分かる。当日の曇天の影響で、出力制御の値より実際の出力が下回っている時間帯も多いが、瞬間的に出力が上昇した場合でも、指示通りに出力を抑えられている。
同日には66kV未満の太陽光発電設備を対象にした、配信事業者向けのシステムの実証も行った。こちらのシステムは「高圧連携・500kW以上」「低圧連携・全量」の2つに分けて実証を行ったが、66kV以上を対象にした実証と同様、指示通りに発電出力を制御できている(図4・5)。
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