トクヤマは、再エネ電力と水電解技術とを活用した大規模な水素製造システムの実証実験を開始する。
トクヤマは2019年11月、CO2排出量削減と水素生成コストの低減モデルを目的に、再エネ電力と水電解技術とを活用する大規模な水素製造設備の開発・実証実験を行うと発表した。今後の事業化を目指すとともに、構築したモデルを地域内外へ地球温暖化防止対策の1つの手法として発信していきたいという。
同社では、事業活動を通じた持続可能な社会の実現を目指しSDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて取り組んでいる。その中でも、化石燃料を用いた自家発電設備を有する同社において、CO2の排出量削減は、地球温暖化防止のために取り組むべき重大な課題の1つと捉えている。
今回の取り組みにおいて、再エネ電力の導入検討を進めるとともに、貯蔵可能なエネルギーである水素を製造することで、変動要素の強い再エネ電力のバッファリング機能を構築する。また、水素と同時に発生する酸素の有効活用による水素コスト低減の検討を進める。
具体的には以下の取り組みを行う。
なお本事業は、山口県の「平成31年度 やまぐち産業イノベーション促進補助金事業」に「再エネ電力と水素製造技術を活用した化学工場からのCO2排出量削減と水素コスト低減モデルの構築」(2019年6月〜2020年2月、最長3年間)として採択された。
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