落差93.6メートルで350世帯分を発電、長野県安曇野市に小水力発電所自然エネルギー

飛島建設は2021年6月、長野県安曇野市内でオリエンタルコンサルタンツとの共同事業として開発を進めていた「三郷黒沢川小水力発電所」が完成し、4月から運転を開始したと発表した。

» 2021年06月14日 15時00分 公開
[スマートジャパン]

 飛島建設は2021年6月、長野県安曇野市内でオリエンタルコンサルタンツとの共同事業として開発を進めていた「三郷黒沢川小水力発電所」が完成し、4月から運転を開始したと発表した。

 この事業では地域の既存のかんがい用水設備を一部更新・共用し、かんがい用水を発電用水として使用。発電事業で新設する水圧管路が新しいかんがい用水路となるため、かんがい設備の再生の役割も担っているという。

 横軸クロスフロー水車を利用し、発電機の最大出力は193.7kW。有効落差93.6mを利用し、一般家庭の350世帯数分の使用電力量に相当する113万kWhの年間発電量を見込んでいる。

発電所の主要設備 出典:飛島建設

 飛島建設とオリエンタルコンサルタンツの両社は、岐阜県中津川市内で2カ所の小水力発電所事業を立ち上げているい。今回の発電所は飛島建設としては3カ所目の自社発電事業となる。

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