京急が空港線の運行電力をCO2フリーに、FIT非化石証書を活用

京浜急行電鉄は、京急空港線で使用される鉄道運転用電力量をCO2フリーな電力に切り替えた。

» 2021年08月17日 06時00分 公開
[スマートジャパン]

 京浜急行電鉄は2021年8月から、京急空港線で使用される鉄道運転用電力量をCO2フリーな電力に切り替えた。

 同社では、東京電力エナジーパートナーの「FIT非化石証書付電力メニュー」により、実質的にCO2排出量がゼロとなる電力を調達する。これまで進めてきた省エネルギーの取り組みに加えて、電力使用による間接排出によるカーボンオフセットを進めることで、年間一般家庭約1270世帯分相当の約3457トンのCO2を削減したと見なされる。これにより京急線全線においても約4.3%のCO2削減につながる。

非化石証書付電力供給の流れ 非化石証書付電力供給の流れ 出典:京浜急行電鉄

 京急空港線は、京急蒲田〜羽田空港第1・第2ターミナル駅を結ぶ路線(区間距離6.5km)である。日中は品川方面・横浜方面ともに10分間隔で毎時6本ずつ運行、上下線合計で1日約400本の列車を運行し、羽田空港アクセスの一翼を担っている。

 京浜急行電鉄は、2021年5月に公表した京急グループ総合経営計画の中で、長期経営戦略の3本の柱の1つとして新たに「コーポレートサステナブル戦略」を定め、非財務分野におけるKPI(重要業績評価指標)を策定した。今回の取り組みは、その一環として実施する。

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