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» 2021年10月20日 07時00分 公開

合計落差86メートルで1100世帯分を発電、収益の一部はクニマス復活事業に自然エネルギー

秋田県仙北市に2つの水力発電所が完成。地域が主体となって進める発電事業で、収益の一部は地域課題の解決や、田沢湖固有種であったクニマスの復活事業などに充てる計画だ。

[スマートジャパン]

 シン・エナジーは2021年10月、仙北水力発電(秋田県仙北市)と共同で開発を進めていた「鶴の湯水力発電所」と「小野草水力発電所」が完成し、10月14日に竣工式を開催したと発表した。秋田県の仙北市内を流れる先達川や、小野草沢における未利用の地域水資源を有効活用した発電所だ。

 鶴の湯水力発電所は、雄物川水系先達川を利用したもので、使用水量は最大出力時1.05m3/s、有効落差は同23.48m。最大出力は199kW、年間発電量は一般世帯の約490世帯分の使用電力量に相当する1591MWhを見込んでいる。

完成した「鶴の湯水力発電所」 出典:シン・エナジー

 小野草水力発電所は、雄物川水系小野草沢を利用した発電所。使用水量は最大出力時0.60m3/s、有効落差は同62.85m。最大出力は325kW、年間発電量は約610世帯分に相当する1994MWhを見込む。

「鶴の湯水力発電所」の横軸フランシス水車 出典:シン・エナジー

 どちらの発電所も、チェコ製横軸フランシス水車と発電機を採用しており、発電した電力は再生可能エネルギーの固定買取価格制度(FIT)を利用して売電する。

 事業主体である仙北水力発電は、シン・エナジーの他、地元企業などが出資。地域主体で発電事業を進めるとともに、工事などは地元企業を最大限活用しているという。なお、売電による収益の一部は地域振興基金として還元し、地域課題の解決や田沢湖固有種であったクニマスの復活事業などに充てる計画だ。

事業スキーム図 出典:シン・エナジー

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