富士経済は2025年1月22日、ペロブスカイト太陽電池の主要部材についての調査レポート「ペロブスカイト太陽電池の主要部材・材料の市場とサプライチェーン動向」を公開した。
富士経済は2026年1月22日、ペロブスカイト太陽電池の主要部材についての調査レポート「ペロブスカイト太陽電池の主要部材・材料の市場とサプライチェーン動向」を公開した。
同調査はペロブスカイト太陽電池向けの部材としてバリアフィルム、TCO基板(透明導電膜付き基板)、ペロブスカイト材、電子輸送材、正孔輸送材、背面電極材、封止材の7品目を対象に市場動向や参入企業の開発動向、課題などについて調査したもの。
主要部材のうち、今後金額ベースで見た場合の市場規模が急拡大すると予想するのが、高単価なバリアフィルムとTCO基板だ。
バリアフィルムは、極めて高い防水・防湿性能を持つ保護フィルム。フィルム基板型ペロブスカイト太陽電池でのみ使用され、湿気や酸素の侵入を防止する役割を持つが、現状は高コストが課題の一つとなっている。一般に多積層であるほどバリア性が高まるが、比例してコスト増となるため材料や構成・製造方法などの最適化が必要とされる。将来的には需要の高まりに応じて現状の半額程度まで価格が下がると期待され、2040年度の世界市場規模は8877億円と予測している。
TCO基板(透明導電膜付き基板)は、基材(ガラス/フィルム)上にFTO(フッ素ドープ酸化スズ)膜やITO(酸化インジウムスズ)膜などをコーティングした導電性を持つ基板で、光入射面側の電極として用いられる。透明導電膜の性能はペロブスカイト太陽電池の変換効率や耐久性に直結するため、高い品質が求められる。
中でもITOの原材料であるインジウムは希少金属の一種であり、高価かつ安定供給に懸念がある。インジウム価格はディスプレイや半導体アプリケーションの需要増加も影響して高値が続いており、国内外で代替材料が模索されている。各素材には課題があるものの、安価な代替材料の研究が進むことなどでTCO基板のコストダウンが期待され、2040年度の同市場は5642億円と予測している。
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